父として 歌詞 樋口了一 ふりがな付

父ちちよ母ははよ
わたしは息子むすことして生いきて来これたのでしょうか
全まったく自信じしんがありません
せめて最期さいごだけでも笑わらおうと思おもうのだけれど
それすらもままなりません

父ちちよ母ははよ 笑わらえないけれど
わたしは幸しあわせでした
精一杯せいいっぱいのありがとうをこの親指おやゆびに込こめて
行いってきます 行いってきます
今日きょうも

愛あいする妻つまよ
わたしは夫おっととして生いきて来これたのでしょうか
うまく愛あいせたとは思おもえません
せめて最期さいごだけでもきつく抱だきしめたいのだけど
思おもうようにならないのです

愛あいする妻つまよ 抱だきしめられないけど
わたしは幸しあわせでした
精一杯せいいっぱいのあなたへの愛あいをこの人差ひとさし指ゆびにこめて
行いってくるよ 行いってくるよ
今日きょうも

息子むすこよ娘むすめよ
わたしは父親ちちおやとして生いきて来これたのでしょうか
何なにも教おしえられなかったね
せめて最期さいごだけでも何なにか伝つたえたいのだけれど
声こえも出だせないのです

息子むすこよ娘むすめよ 聞きこえますか
父ちちは幸しあわせでしたよ
胸むねいっぱいのあふれる想おもいをこの小指こゆびに込こめて
行いっておいで 行いっておいで
明日あしたへ

わたしは本当ほんとうに幸しあわせでした
胸むねいっぱいの愛あいをこの瞳ひとみに込こめて
行いってきます 行いってきます
今日きょうも

ありがとう ありがとう
愛あいを