テレスコープ 歌詞 戌亥とこ ふりがな付

ありふれた奇跡きせきの寄よせ集あつめがこの世界せかいだとしたら
瞬またたく星ほしたちは必然ひつぜんだと言いえるだろうか
耐熱たいねつガラスの中なか もつれる泡あわ描えがく最小さいしょうの宇宙うちゅう
きっとこんな風ふうに今いまを手繰たぐり寄よせてきた

サイフォンの炎ほのおに吸すい込こまれる
ため息いきと頬杖ほおづえと

煮出にだしたほろ苦にがい因果いんがの香かおる湯気ゆげ
鼻先はなさき触さわるたびにまた世界せかいは変かわる
夢見ゆめみがちなフィロソフィ
手てのひらの中なかのカップに溶とかして

不可逆ふかぎゃくの日常にちじょう 留とどまることのない時間じかんの中なかで
瞳ひとみに映うつる今いまを束たばねながら意味いみを探さがして
落おち葉ばと白しろい息いき 欠かけた月つきに掛かかるちぎれた雲くも
テレスコープが映うつす 過去かこから彼方かなたの未来みらいへ

角砂糖かくざとうとティースプーンで作つくった銀河ぎんが
回まわる星ほしの渦うずにひと匙さじの願ねがい
崩くずれたシンメトリーの導みちびく空そら

煮出にだしたほろ苦にがい因果いんがの香かおる湯気ゆげ
鼻先はなさき触さわるたびにまた世界せかいを想おもう
小ちいさなフィロソファ
このカップが誘いざなう迷路めいろで
心地ここちよい思考しこうの巡めぐりに身みを委ゆだね
自分じぶんを知しりまた世界せかいは変かわる
夢見ゆめみがちなフィロソフィ
まだ熱あついままのカップに溶とかして