虎 歌詞 結城佑莉 ふりがな付

どうか目めを塞ふさいで
明日あしたになるまで
あなたと異ことなることがこんなに
痛いたむとは知しらなかったんだ

天上てんじょうの北極星ほっきょくせい
幽かすかに煌きらめいて
いずれ消きえゆく言葉ことばと
露つゆに濡ぬれた真白まっしろな体からだを
持もて余あましたまま

手てが届とどきそうな 四角しかくい暁あかつきに
短みじかくただ一度いちど鳴なく

咆ほう呼こ

今いまにこの街まちが斑まだららになる頃ころ
朝あさが束たばとなり降ふり注そそぐ
そうさ俺おれは馬鹿ばかな獣けものになっちまった
あなたは独ひとりで泣なくだろう

花はなをひとつ持もって
他たは捨すてていけ
誰だれも踏ふみ込こめやしない
モノトーンの場所ばしょで
あなたの全すべてを
見渡みわたしていたんだ

微かすかに聞きこえる
あなたの猫ねこのような足音あしおと
俺おれの身体からだはどうやら
あるべき場所ばしょから
ずっと遠とおくにある

あなたの呼吸こきゅうを指折ゆびおり数かぞえて
減へることはないと遂ついに知しる
どうか臆病おくびょうな明日あしたくる人ひとよ
風かぜすらも食はんで進すすめよ

雁かりの形かたちした白しろんだ吐息といきが
星空ほしぞらを昇のぼり破やぶいていく
どうか臆病おくびょうな明日あしたくる人ひとよ
風かぜすらも食はんで進すすめよ

今いまにこの街まちが斑まだららになる頃ころ
朝あさが束たばとなり降ふり注そそぐ
そうさ俺おれは馬鹿ばかな獣けものになっちまった
あなたは独ひとりで泣なくだろう

もう何回なんかい 愛あいしていた
異ことなることさえ
俺おれはずっと 独ひとりだった
同おなじ朝陽あさいのなか
今いまは随分ずいぶんと痛いたむだろうが
あなたは明日あしたくる人ひとだから
今いまだけ独ひとりで泣なくだろう