ひとちがい 歌詞 シユイ ふりがな付

ああ、きっとそれはたぶん人違ひとちがいです
最近さいきんなんだかたまに間違まちがえられてしまうんです
どこのどなたか存ぞんじ上あげませんが
どうやら私わたしとよく似にているようで

髪型かみがたでしょうか 顔立かおだちでしょうか
それとも同おなじフレグランス使つかってるとか?
まあ、どこにでもいるような人間にんげんですから
見間違みまちがえることもあるでしょう

私わたしによく似にた私わたし だけどそれは私わたしじゃない
黒子ほくろの位置いちだとか旋毛せんもうの向むきだとか
偶然ぐうぜん同おなじだとしたって
あなたが見みてるのは虚像きょぞう 他ほかの誰だれかの幻像げんぞう
ほら、私わたしと似にても似につかないでしょ?
だから人違ひとちがいです

もう一度いちど言いうけどまるで人違ひとちがいです
そろそろ私わたしもうんざりしてきてるんです
どこのどなたか存ぞんじ上あげませんが
そちら様さまもきっといい迷惑めいわくでしょうね

通とおりすがりのモブキャラですから
思おもい浮うかべてる人ひとではないから
ドラマチックな再会さいかいは役不足やくぶそくです
どんな関係かんけいだろうと 何年なんねんぶりだろうと
あなたと私わたしは今日きょうがはじめまして

さよならいつかの私わたし 今いまじゃただの別人べつじん
分厚ぶあつい殻からを脱ぬいで 蛹さなぎのように眠ねむって
明日あしたが来くる度たびに生うまれ変かわってゆく

私わたしによく似にた私わたし だけどそれは私わたしじゃない
瞳ひとみの色いろだとか耳みみの形かたちだとか
偶然ぐうぜん同おなじだとしたって
あなたが見みてるのはあの日ひ 止とまっているままの記憶きおく
ほら、私わたしは今いまここにしかいないから 先さきを急いそいでるの

私わたしによく似にた私わたし だけどそれは私わたしじゃない
まあ、そんなわけで 人違ひとちがいです