水槽のブランコ 歌詞 Kitri アニメ「義妹生活」エンディングテーマ ふりがな付

どこかの誰だれかなら
思おもい出でも忘わすれるほどだったでしょう
通とおりすがりならば
約束やくそくも交かわさずいられたでしょう

書かきかけの言葉ことばたちと
夜よるに吸すい込こまれながら
行いき場ばを失うしなう三日月みかづき
薄うすい扉とびらの向むこうから
遠とおい遠とおい君きみが呼よんだ
変かわらぬ声こえで 変かわらぬ瞳ひとみで

ああなんともないから
さらさらないんだから
今いまさらこぼれ落おちた雫しずく
言いい聞きかせながら
密ひそかな明日あしたを漕こぐ
少すこしだけ 少すこしだけ いいよね?

どこか違ちがうような眼差まなざしが
優やさしい嘘うそであったなら
はるか昔むかし何なにもない
まっさらな私わたしでいられたでしょう

ペン先さきに溜ためた日々ひびと
いつの間まにか滲にじむ跡あと
何度なんどもかき消けす二ふた文字もじ
ほんのわずかな期待きたいと
諦あきらめのはざまで揺ゆれている夜明よあけ
まだ その先さきは言いわないで

深ふかい深ふかい水みずの底そこから
名めいもない雫しずくを見みつめる
そこに溶とけた一縷いちるの望のぞみ
泳およぎ回まわる心こころを余所よそに 余所よそに

光ひかる鱗うろこと揺ゆらめく水面すいめん
忘わすれたくない残響ざんきょうとして
座標ざひょうのない日々ひびに眠ねむる
とめどなく押おし寄よせる波なみに 波なみに
飲のみ込こまれないように
忍しのばせた秘密ひみつ
いつか君きみの懐ふところへ
流ながれ着つくのだろうか

(たまには見みさせて)
この時ときが移うつろう限かぎり
(美うつくしい夢ゆめを)
この詩し 消きえない限かぎり

ああなんともないから
さらさらないんだから...

ああなんともないから
さらさらないんだから
今いまさらこぼれ落おちた雫しずく
言いい聞きかせながら
密ひそかな明日あしたを漕こぐ
少すこしだけ 少すこしだけ いいよね?