歪な春 歌詞 渡邉蒼 ふりがな付

夢ゆめみたくあの頃ころみたく一人ひとりが怖こわけりゃいいな
無駄むだにかっこつけ頭あたまこじらせて
進すすむ意味いみさえわからない

若わかさゆえの力ちからもほんの優やさしさも
持もち合あわせていないけれど
六ろく畳じょうボロアパート 絶たえず紡つむぎあった
今いまもちり一ひとつない想おもいだけは消きえない

叫さけぶ心こころを知しらないふりで
見過みすごすほど大人おとなではない
永遠えいえんの命いのちじゃないからこその
痛いたみを信しんじてみたいよ

理屈りくつじゃ剥はがせぬ笑顔えがお
昨日きのうより縮ちぢこまった今日きょうは
濡ぬれたこめかみがひどく優やさしい
こんな夜よるいらないのに

今いまじゃ街まちも変かわり行いき
知しらないものよりも失うしなうものが多おおいけれど
こどもみたくただ歩あゆみ ただ人ひとを愛あいし 本当ほんとうの僕ぼくと向むき合あえれば
また強つよくなれるかな

憎にくきあの子この嘲笑あざわらう声こえが
待まち望のぞんだ船出ふなでの合図あいずか
いつか心こころも時ときも満みち満みち
神かみ、仏ほとけも振ふり向むくでしょう

叫さけぶ心こころを知しらないふりで
見過みすごすほど大人おとなではない
永遠えいえんの命いのちじゃないからこその
痛いたみを信しんじてみたいよ

胸むねを張はり手てをほどき
この場ばが揺ゆれる時とき
僕ぼくらの生いきた「正ただしさ」で
運命うんめいが揺ゆらぐのだ

少すこし歪いびつな春はるに賭かけるは今いまは名なもなき輝かがやきだ