親父が死んだ夜 歌詞 高橋ジョージ&THE 虎舞竜 ふりがな付

あなたが俺おれに教おしえてくれた事こと
数かぞえ切きれないほど いっぱいあるけれど
人ひとには一生いっしょうの中なかで 何度なんどか輝かがやける時ときがある
その中なかの一度いちどが 今夜こんやだったことを はじめて知しったんだ

あなたが俺おれに はじめて買かってきてくれた物もの
たしか補助車ほじょりんのついた自転車じてんしゃだったと思おもう
あの時とき、本当ほんとうは泣なきたいほど嬉うれしかったんだ
今いまさら遅おそいけど 心こころからありがとう 聞きこえるかい？

親父おやじが死しんだ夜よる
やっと自分じぶんが大人おとなになったような気きがする

高校こうこうを途中とちゅうで辞やめたいと悩なやんだ時ときも
「お前まえらしく好すきなように生いきろ」と言いってくれた
ミュージシャンになりたいと打明うちあけた時ときも
「もしスターになったら俺おれにもサインをくれよ」と笑わらってくれた

親父おやじが死しんだ夜よる
もっと自分じぶんの歌うたを聴きいて欲ほしかったけど…。

人ひとにはそれぞれに 人生じんせいの四季しきがあり
それを楽たのしめる人ひとと楽たのしめない人ひとがいる
例たとえば一年中咲いちねんじゅうさきっぱなしの花はなもなく
降おり続つづく雨あめだって いつかは晴はれるってのが口癖くちぐせだったね

どれだけ大雪おおゆきが 全すべてを覆おおい尽つくしても
その中なかにある真実しんじつだけは隠かくせやしない
あなたのように成なりたいとはじめて思おもった
とても綺麗きれいな顔かおをしているよ「お父とうさん」

親父おやじが死しんだ夜よる
あんなにもうるさかったいびきさえ聞きこえない
オヤジガ死しんだ夜よる オヤジが死しんだ夜よる

本日ほんじつはたくさんの方々かたがたにおこし頂いただいて
さぞかし父ちちも喜よろこんでいると思おもいます
たいした物ものは用意よういしてございませんが
父ちちの最後さいごの言葉ことばが「また一緒いっしょに酒さけでも飲のもうよ」でした
親父おやじは本当ほんとうはあんまり飲のめないのにね