帰りの会 歌詞 BEMA,カワグチジン ふりがな付

洋服ようふくなんていつも泥どろだらけのままで
背負せおうのも楽たのしみだった
ランドセルも
ボロボロ隅すみっこに口くちを開ひらいたまま
留とめ具ぐが壊こわれてるけど
まぁ使つかえるさ
冷蔵庫れいぞうこに貼はってある連絡網れんらくもう
父親ちちおやが鳴ならすギターの音おと
奥おくにしまいこんだ面談めんだんのプリントは
びんの水滴すいてきで滲にじんで雨模様あめもように
この窓まどから公園こうえんを眺ながめて
君きみを探さがし出だす
あいつらがいた また見みに行いこう
マウンテンバイクのギアを
上あげてみると
なんだか
なりたい自分じぶんになれたような
気きがした
首くびにぶら下さげてた
鍵かぎを遠とおくまで鳴ならす
この何気なにげないが
僕ぼくらの時間割じかんわりなんだから
西にしの空そらには夕焼ゆうやけ
微かすかな香かおり
あぁそうかあれが
金木犀きんもくせいの
匂においだったんだ
前まえの席せきにいるこいつを蹴けってから
合図あいず
コール確保かくほしたいから早はやく食たべろと
金曜きんようの6時間目じかんめなんて消化試合しょうかじあいだ
明日あした
明後日あさってのことばっかり考かんがえてた
でもやる事ことはほとんど変かわらない
お前達まえたちと一緒いっしょなんだ
砂混すなまじりのポケットに
予定よていという名なの希望きぼうを入いれて
大人おとなからはガキって言いわれるけど
なんで自分じぶんがガキなのか
全然ぜんぜんわからないんだよね
大人だいにんにもなってみたいよ
このまま大人おとなになれたらどんなに
幸しあわせなんだろうか
何なにも変かわらないでほしい
何なにも変かわらないでください
首くびにあるものはもう
なくなってたけど
そんな事ことは夏なつに隠かくして
遊あそびに行いこうよ
影法師かげぼうし
消きえた遊具ゆうぐ
微かすかな記憶きおく
あぁそうかあれが
子供こどもの頃ころの俺おれらだった
瞳ひとみを閉とじて思おもい出だす
あの日ひの朧気おぼろげな日々ひび
気きづけばまた口くちずさむ
あの頃ころに戻もどれない
西にしの空そらには夕焼ゆうやけ
微かすかな香かおり
あぁそうかあれが
金木犀きんもくせいの匂においだったんだ
赤あかい実みをいつも口くちにした
枝えだを拾ひろって壁かべをなぞった
強つよがって口くちずさむ
あの頃ころに…
もういい加減かげん
前まえを向むこうよ
俺達おれたちはもう
あの頃ころじゃないから