よみ:しんぞうのけろいど
心臓のケロイド 歌詞
-
歌愛ユキ,結月ゆかり
- 2013.9.15 リリース
- 作詞
- peakedyellow
- 作曲
- peakedyellow
友情
感動
恋愛
元気
結果
- 文字サイズ
- ふりがな
- ダークモード
穴あなだらけのボロアパートで女おんなは虫むしの息いき
顔かおの上うえを這はううじを払はらう気力きりょくは無ない
記憶きおくの中なかの少女しょうじょは 花はなも恥はじらう年頃としごろ
引ひき連つれ歩あるく影かげ 今いまじゃ名前なまえも知しりはしない
空そらに黒くろい影かげは飛行機ひこうき 燃もえ落おちる我わが家いえと
火葬場かそうばの町まちを駆かけた その影かげをおぶって
穴あなの奥おくで丸まるまり 炎ほのおをやり過すごしている
一人ひとりではしゃぐ影かげの頭あたまを優やさしくなでて
包帯ほうたいミイラの母はははやがて焼やき捨すてられ
音信不通おんしんふつうの父ちちの血ちをたどり歩あるいた
命いのちと引ひき換かえにし 与あたえられた小屋こやでは
何なにも言いわない影かげを悲かなしい顔かおであやした
「あの日ひの焼夷弾しょういだんはきっと身体からだの中なかに落おちて、
それから、たぶん、あたしの身体からだを焼やき尽つくしていったの。」
やつれた細ほそい腕うで 頭あたまに毛けじらみ
赤あかく腫はれた飢うえと眼めで 何時いつしか独ひとり占じめ
壊こわれたラジオのように母ははの名なを呼よぶばかり
咽むせび泣なき 止やむまで 頭あたまを殴なぐり続つづけた
やがて真夏まなつの午後ごごに 敗戦はいせんを告つげ
終おわりに沸わき立たつ声こえをぼんやり聞きいていた
最早何もはやなにも言いわずに 母ははの事ことも呼よばずに
冷つめたく横よこたわる 幼おさない妹いもうとの顔かお
「あんたのせいじゃないのよ。って大人おとなは冷つめたく言いう
それから、ずっとあたしは、脅おびえ許ゆるしを請こうていたの。」
穴あなだらけのボロアパートで 醜みにくい色いろの肌はだ
「ごめんなさい。」と呻うめいて 隙間風すきまかぜのように
顔かおの上うえを這はううじを払はらう気力きりょくは無ない
記憶きおくの中なかの少女しょうじょは 花はなも恥はじらう年頃としごろ
引ひき連つれ歩あるく影かげ 今いまじゃ名前なまえも知しりはしない
空そらに黒くろい影かげは飛行機ひこうき 燃もえ落おちる我わが家いえと
火葬場かそうばの町まちを駆かけた その影かげをおぶって
穴あなの奥おくで丸まるまり 炎ほのおをやり過すごしている
一人ひとりではしゃぐ影かげの頭あたまを優やさしくなでて
包帯ほうたいミイラの母はははやがて焼やき捨すてられ
音信不通おんしんふつうの父ちちの血ちをたどり歩あるいた
命いのちと引ひき換かえにし 与あたえられた小屋こやでは
何なにも言いわない影かげを悲かなしい顔かおであやした
「あの日ひの焼夷弾しょういだんはきっと身体からだの中なかに落おちて、
それから、たぶん、あたしの身体からだを焼やき尽つくしていったの。」
やつれた細ほそい腕うで 頭あたまに毛けじらみ
赤あかく腫はれた飢うえと眼めで 何時いつしか独ひとり占じめ
壊こわれたラジオのように母ははの名なを呼よぶばかり
咽むせび泣なき 止やむまで 頭あたまを殴なぐり続つづけた
やがて真夏まなつの午後ごごに 敗戦はいせんを告つげ
終おわりに沸わき立たつ声こえをぼんやり聞きいていた
最早何もはやなにも言いわずに 母ははの事ことも呼よばずに
冷つめたく横よこたわる 幼おさない妹いもうとの顔かお
「あんたのせいじゃないのよ。って大人おとなは冷つめたく言いう
それから、ずっとあたしは、脅おびえ許ゆるしを請こうていたの。」
穴あなだらけのボロアパートで 醜みにくい色いろの肌はだ
「ごめんなさい。」と呻うめいて 隙間風すきまかぜのように