[第一章だいいちしょう エピローグ]
僕ぼくらはいつでも
間違まちがいだらけだった
この千年せんねんの時ときで
「もしも」の願ねがいが
叶かなうことはもうない
罰ばちは下くだされた
幾億いくおくの魂たましいたちよ
幾億いくおくの悪意あくいたちよ
不幸ふこうな結末けつまつは誰だれかのせいなのか?
そう考かんがえてる奴やつらは皆みんな「くそったれ」さ
僕ぼくらは結局けっきょく
何なんかを残のこしたのか?
この千年せんねんの旅たびで
答こたえはきっと
いつまでも出でないから
君きみに会あいに行いくよ
[第二章だいにしょう 大罪狩たいざいがり]
滅ほろびた世界せかいの中心ちゅうしん
荒野こうやに浮うかぶ映画館えいがかん
死しせる魂たましいしいが集すだいて
黒くろき箱はこを崇あがめている
館やかたの主あるじ 庭師にわしの男おとこ
魂たましいしいたちに指令しれいを下くだす
世界せかいを救すくうためには
為なさねばならぬ事ことがある
悪魔あくまに魅入みいられた魂たましいしいを滅ほろぼせ
全すべての元凶げんきょう「大罪契約者たいざいけいやくしゃ」を殺ころせ
動うごき出だす魂たましいの従者じゅうしゃ
「大罪狩たいざいがり」が今いま 始はじまった
[第三章だいみしょう 王女おうじょの旅立たびだち]
王女おうじょの前まえには
眠ねむりこける家臣かしんたち
それは誰だれかからの「gift」
彼女かのじょを守まもれる者ものは
もういない
迫せまりくる庭師にわしの軍勢ぐんぜい
白しろき馬うまに乗のって現あらわれた修道女しゅうどうじょ
王女おうじょを助たすけ出だし
新あらたな旅たびへ
もう待まっているだけなのは
たくさんなの
守まもられてばかりは嫌いやだ
自分自身じぶんじしんで
全すべてを成なし遂とげたら
胸むねを張はって
君きみに会あいに行いくよ
[第四章だいよんしょう 英雄えいゆうたち]
「悪あくとは一体何いったいなんなのか?」
七ななつの罪つみ 背負せおいし者もの
世界せかいと共ともに滅ほろんだはず
されども まだ
生いきている
罪つみは決けっして許ゆるされぬのか?
声こえをあげる者ものがいた
庭師にわしの野望やぼうを止とめるため
英雄えいゆうも平民へいみんも
幻まぼろしの剣けんをとる
正義せいぎも悪わるも
全すべてを唄うたに変かえよう
罰ばちはすでに下くだされたのだから
過あやまちを二度にどと
繰くり返かえさぬよう
今いまこそ我々われわれは戦たたかおう
[第五章だいごしょう BLACKBOX]
禁きんじられた黒くろき箱はこ
今開いまひらかれる
その力ちからは神かみの浄化じょうか
あるいは初期化しょきか
人ひとの魂たましいなど所詮しょせんは
データの一部いちぶに過すぎない
黒くろき箱はこのぜんまいは廻まわり
全すべてを溶とかし尽つくしてゆく
その渦うずに逆さからう事ことは出来できぬ
あれは神かみの定さだめしプログラム
それを止やめることができるのも
神以外かみいがいにはいないのだから
この世よでたった一人ひとりだけ
生いき続つづけていた
彼女かのじょの銃じゅうから放はなたれた
金色こんじきの銃弾じゅうだん
空そらに舞まう黒くろき花火はなびを
見みつめ続つづけながら
誰だれの事ことを想おもうのか
古ふるき神々かみがみの時代じだいが
終おわりを告つげ
そして
また時ときが動うごき出だす
[第六章だいろくしょう Not Eve]
これは終焉しゅうえんの物語ものがたり
何なにから語かたりましょうか?
私わたしの名前なまえは……
私わたしの名前なまえは……
私わたしの名前なまえは……
私わたしの名前なまえは……
……誰だれ?
[第七章だいななしょう 狂想きょうそうの終おわり]
辿たどりついた映画館えいがかん
王女おうじょにとってそこは
黒幕くろまくの住すむ場所ばしょ
そしてかつての故郷こきょう
庭師にわしなどしょせん傀儡かいらい
真しんに倒たおすべき敵てきは
人形にんぎょうに宿やどりし者もの
箱庭はこにわの少女しょうじょ
ああ歯車はぐるまよ 何故なぜに
お前まえは彼女かのじょを守まもるのか
その女おんなはお前まえの
想おもい人ひとではないというのに
邪魔じゃまするというなら
温情おんじょうなどかけぬぞ
我われは傲慢ごうまんな王女おうじょ
悪あくノ娘むすめなのだから
ついにその時ときはやって来きた
終おわりを告つげる鐘かねがなる
あれは心音しんおんの時計塔とけいとう 罪つみを刻きざむ針はり
いかなる者ものであろうとも
私わたしに逆さからうなら 粛清しゅくせいしてしまえ
「さあ、跪ひざまずきなさい!」
[第八章だいはちしょう 再会さいかい]
僕ぼくらはいつでも
間違まちがいだらけだった
この千年せんねんの時ときで
君きみにずっと会あいたいと思おもってた
そう 君きみの名なは……
Ma
[第九章だいきゅうしょう 純粋じゅんすいなる悪あく]
王女おうじょを探さがし求もとめた少年しょうねん
その姉あねの中なかに彼女かのじょはいた
真しんの純粋じゅんすいな存在そんざい 目指めざして
七ななつの悪魔あくま 取とり込こんだ魔女まじょ
消滅しょうめつの直前ちょくぜん 人形にんぎょうは
魔女まじょの意思いしおんねんを蘇よみがえらせた
黒くろき箱はこに飲のみ込こまれながら
庭師にわしは最後さいごにこう叫さけんだ
世界せかいを救すくいたくばその娘むすめを殺ころせ
魔女まじょと同化どうかした悪あくノ娘むすめを殺ころせ
迫せまられる最後さいごの決断けつだん
少年しょうねんよ どちらを選えらぶのか
[第十章だいじゅっしょう 少年しょうねんの選択せんたく]
「悪あくとは一体何いったいなんなのか?」
誰だれかの言葉ことば
人ひとは誰だれしも欲深よくぶかいもの
僕ぼくだってそれは
同おなじだから
君きみと世界せかい どちらも
手てに入はいれる!
[第十一章だいじゅういちしょう Re_birthday Truth]
強つよき決意けついが気きまぐれな
奇跡きせきをもたらした
君きみの手てから落おちた小ちいさな小瓶こびん
書かかれていたメッセージ
『必かならず助たすけなさい!』
君きみらしいやと小ちいさく笑わらう
大丈夫だいじょうぶ 僕ぼくは君きみを
絶対ぜったいに守まもるから
世界せかいはもはや僕ぼくらの敵てきじゃない
さあ共ともに手てを取とり
前まえに進すすもう
新あらたな世界せかいと
君きみの為ために
ほら
空そらを見みてごらん
世界せかいは
月つきに映うつる鏡かがみ
その先さきで
こちらを見みている
あなたが
今いま 目めを覚さます時とき
[第十二章だいじゅうにしょう プロローグ]
[第一章daiichisyou エピロepiroーグgu]
僕bokuらはいつでもrahaitsudemo
間違machigaいだらけだったidarakedatta
このkono千年sennenのno時tokiでde
「もしもmoshimo」のno願negaいがiga
叶kanaうことはもうないukotohamounai
罰bachiはha下kudaされたsareta
幾億ikuokuのno魂tamashiiたちよtachiyo
幾億ikuokuのno悪意akuiたちよtachiyo
不幸fukouなna結末ketsumatsuはha誰dareかのせいなのかkanoseinanoka?
そうsou考kangaえてるeteru奴yatsuらはraha皆minna「くそったれkusottare」さsa
僕bokuらはraha結局kekkyoku
何nanかをkawo残nokoしたのかshitanoka?
このkono千年sennenのno旅tabiでde
答kotaえはきっとehakitto
いつまでもitsumademo出deないからnaikara
君kimiにni会aいにini行iくよkuyo
[第二章dainisyou 大罪狩taizaigaりri]
滅horoびたbita世界sekaiのno中心chuushin
荒野kouyaにni浮uかぶkabu映画館eigakan
死shiせるseru魂tamashiishiiがga集sudaいてite
黒kuroきki箱hakoをwo崇agaめているmeteiru
館yakataのno主aruji 庭師niwashiのno男otoko
魂tamashiishiiたちにtachini指令shireiをwo下kudaすsu
世界sekaiをwo救sukuうためにはutameniha
為naさねばならぬsanebanaranu事kotoがあるgaaru
悪魔akumaにni魅入miiられたrareta魂tamashiishiiをwo滅horoぼせbose
全subeてのteno元凶genkyou「大罪契約者taizaikeiyakusya」をwo殺koroせse
動ugoきki出daすsu魂tamashiiのno従者juusya
「大罪狩taizaigaりri」がga今ima 始hajiまったmatta
[第三章daimisyou 王女oujoのno旅立tabidaちchi]
王女oujoのno前maeにはniha
眠nemuりこけるrikokeru家臣kashinたちtachi
それはsoreha誰dareかからのkakarano「gift」
彼女kanojoをwo守mamoれるreru者monoはha
もういないmouinai
迫semaりくるrikuru庭師niwashiのno軍勢gunzei
白shiroきki馬umaにni乗noってtte現araわれたwareta修道女syuudoujo
王女oujoをwo助tasuけke出daしshi
新araたなtana旅tabiへhe
もうmou待maっているだけなのはtteirudakenanoha
たくさんなのtakusannano
守mamoられてばかりはraretebakariha嫌iyaだda
自分自身jibunjishinでde
全subeてをtewo成naしshi遂toげたらgetara
胸muneをwo張haってtte
君kimiにni会aいにini行iくよkuyo
[第四章daiyonsyou 英雄eiyuuたちtachi]
「悪akuとはtoha一体何ittainanなのかnanoka?」
七nanaつのtsuno罪tsumi 背負seoいしishi者mono
世界sekaiとto共tomoにni滅horoんだはずndahazu
されどもsaredomo まだmada
生iきているkiteiru
罪tsumiはha決kextuしてshite許yuruされぬのかsarenunoka?
声koeをあげるwoageru者monoがいたgaita
庭師niwashiのno野望yabouをwo止toめるためmerutame
英雄eiyuuもmo平民heiminもmo
幻maboroshiのno剣kenをとるwotoru
正義seigiもmo悪waruもmo
全subeてをtewo唄utaにni変kaえようeyou
罰bachiはすでにhasudeni下kudaされたのだからsaretanodakara
過ayamaちをchiwo二度nidoとto
繰kuりri返kaeさぬようsanuyou
今imaこそkoso我々warewareはha戦tatakaおうou
[第五章daigosyou BLACKBOX]
禁kinじられたjirareta黒kuroきki箱hako
今開imahiraかれるkareru
そのsono力chikaraはha神kamiのno浄化jouka
あるいはaruiha初期化syokika
人hitoのno魂tamashiiなどnado所詮syosenはha
デdeータtaのno一部ichibuにni過suぎないginai
黒kuroきki箱hakoのぜんまいはnozenmaiha廻mawaりri
全subeてをtewo溶toかしkashi尽tsuくしてゆくkushiteyuku
そのsono渦uzuにni逆sakaらうrau事kotoはha出来dekiぬnu
あれはareha神kamiのno定sadaめしmeshiプログラムpuroguramu
それをsorewo止yaめることができるのもmerukotogadekirunomo
神以外kamiigaiにはいないのだからnihainainodakara
このkono世yoでたったdetatta一人hitoriだけdake
生iきki続tsuduけていたketeita
彼女kanojoのno銃juuからkara放hanaたれたtareta
金色konjikiのno銃弾juudan
空soraにni舞maうu黒kuroきki花火hanabiをwo
見miつめtsume続tsuduけながらkenagara
誰dareのno事kotoをwo想omoうのかunoka
古furuきki神々kamigamiのno時代jidaiがga
終oわりをwariwo告tsuげge
そしてsoshite
またmata時tokiがga動ugoきki出daすsu
[第六章dairokusyou Not Eve]
これはkoreha終焉syuuenのno物語monogatari
何naniからkara語kataりましょうかrimasyouka?
私watashiのno名前namaeはha……
私watashiのno名前namaeはha……
私watashiのno名前namaeはha……
私watashiのno名前namaeはha……
……誰dare?
[第七章dainanasyou 狂想kyousouのno終oわりwari]
辿tadoりついたritsuita映画館eigakan
王女oujoにとってそこはnitottesokoha
黒幕kuromakuのno住suむmu場所basyo
そしてかつてのsoshitekatsuteno故郷kokyou
庭師niwashiなどしょせんnadosyosen傀儡kairai
真shinにni倒taoすべきsubeki敵tekiはha
人形ningyouにni宿yadoりしrishi者mono
箱庭hakoniwaのno少女syoujo
ああaa歯車hagurumaよyo 何故nazeにni
おo前maeはha彼女kanojoをwo守mamoるのかrunoka
そのsono女onnaはおhao前maeのno
想omoいi人hitoではないというのにdehanaitoiunoni
邪魔jamaするというならsurutoiunara
温情onjouなどかけぬぞnadokakenuzo
我wareはha傲慢goumanなna王女oujo
悪akuノno娘musumeなのだからnanodakara
ついにそのtsuinisono時tokiはやってhayatte来kiたta
終owaりをriwo告tsuげるgeru鐘kaneがなるganaru
あれはareha心音shinonのno時計塔tokeitou 罪tsumiをwo刻kizaむmu針hari
いかなるikanaru者monoであろうともdearoutomo
私watashiにni逆sakaらうならraunara 粛清syukuseiしてしまえshiteshimae
「さあsaa、跪hizamazuきなさいkinasai!」
[第八章daihachisyou 再会saikai]
僕bokuらはいつでもrahaitsudemo
間違machigaいだらけだったidarakedatta
このkono千年sennenのno時tokiでde
君kimiにずっとnizutto会aいたいとitaito思omoってたtteta
そうsou 君kimiのno名naはha……
Ma
[第九章daikyuusyou 純粋junsuiなるnaru悪aku]
王女oujoをwo探sagaしshi求motoめたmeta少年syounen
そのsono姉aneのno中nakaにni彼女kanojoはいたhaita
真shinのno純粋junsuiなna存在sonzai 目指mezaしてshite
七nanaつのtsuno悪魔akuma 取toりri込koんだnda魔女majo
消滅syoumetsuのno直前chokuzen 人形ningyouはha
魔女majoのno意思ishiおんねんをonnenwo蘇yomigaeらせたraseta
黒kuroきki箱hakoにni飲noみmi込koまれながらmarenagara
庭師niwashiはha最後saigoにこうnikou叫sakeんだnda
世界sekaiをwo救sukuいたくばそのitakubasono娘musumeをwo殺koroせse
魔女majoとto同化doukaしたshita悪akuノno娘musumeをwo殺koroせse
迫semaられるrareru最後saigoのno決断ketsudan
少年syounenよyo どちらをdochirawo選eraぶのかbunoka
[第十章daijussyou 少年syounenのno選択sentaku]
「悪akuとはtoha一体何ittainanなのかnanoka?」
誰dareかのkano言葉kotoba
人hitoはha誰dareしもshimo欲深yokubukaいものimono
僕bokuだってそれはdattesoreha
同onaじだからjidakara
君kimiとto世界sekai どちらもdochiramo
手teにni入haiれるreru!
[第十一章daijuuichisyou Re_birthday Truth]
強tsuyoきki決意ketsuiがga気kiまぐれなmagurena
奇跡kisekiをもたらしたwomotarashita
君kimiのno手teからkara落oちたchita小chiiさなsana小瓶kobin
書kaかれていたkareteitaメッセmesseージji
『必kanaraずzu助tasuけなさいkenasai!』
君kimiらしいやとrashiiyato小chiiさくsaku笑waraうu
大丈夫daijoubu 僕bokuはha君kimiをwo
絶対zettaiにni守mamoるからrukara
世界sekaiはもはやhamohaya僕bokuらのrano敵tekiじゃないjanai
さあsaa共tomoにni手teをwo取toりri
前maeにni進susuもうmou
新araたなtana世界sekaiとto
君kimiのno為tameにni
ほらhora
空soraをwo見miてごらんtegoran
世界sekaiはha
月tsukiにni映utsuるru鏡kagami
そのsono先sakiでde
こちらをkochirawo見miているteiru
あなたがanataga
今ima 目meをwo覚saますmasu時toki
[第十二章daijuunisyou プロロpuroroーグgu]