よみ:ひとりしばい
ひとり芝居 歌詞
-
浮森かや子
- 2009.11.13 リリース
友情
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元気
結果
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どこかの森もりの中なか 色いろとりどり行燈ランタン
ちいさな卓子テーブルと やまほどの椅子いす
いかれた御茶会おちゃかい 夢ゆめうつつの美徳びとく
乱痴気騒らんちきさわぎと いかれた仲間なかまたち
あなたのお好すきな御茶おちゃは淹いれられないけれど
きまぐれに戴いただいた砂糖菓子さとうがしは甘美かんびで御座居ございました
"Eat me!"
たすけて 此これ以上いじょうおおきくなれば
天井てんじょうに頭あたまをぶつけ わたしの……
長ながい長ながい 夜よるのした
月飼つきかいの少年しょうねんは
ひとつ ふたつ 星数ほしかぞえ
指ゆびに糸いと 結むすびつけた
月つきひとつ ふたつ みっつ
空そらに放ほうり 浮うかべてる
赤あかに 青あおに くるくると
色いろを変かえ 大地だいちてらす
枯かれた樹々きくりかえしの枝えだに 橙だいだいの灯ともしびにじむ
終焉おしまいになるまで 咲さくことやめず……
彼女かのじょは今日きょうも種たねをまく
愛いとしい人ひとが居おりました
あの人ひとも今いまは墓はかのした
わたしを置おいて墓はかのした
まみえることもかなわない
人ひとも世界せかいも色いろを変かえ
わたしだけが変かわらない
愚おろかで夢見ゆめみがちな侭まま
古ふるびた恋慕れんぼも捨すてられず
迫せまり来くる足音あしおと
木炭もくたんと錆さびのにおい
変かわらぬ彼女かのじょを裁さばく為ため
世界せかいが揺ゆれる
花煙はなけむる春はる 草木くさきしげる夏なつ
甘あまく実みのる秋あき 森もりが眠ねむる冬ふゆ
世界せかいは急いそぎ足あし 歩あゆめない彼女かのじょ
人々ひとびとは叫さけんだ "あいつは魔女まじょだ!" ……
たいようがネヂを巻まいてゐる
拗ねぢくれた世よの幕まくがあがる
舞台ぶたいの主役しゅやくは
わたくし、灰はいかぶりで御座ございます
煤すすけ汚けがれて塵ごみのやうなわたし
オイルかぶり光ひかるふりした
べとつくからだに泥どろが貼はり付つく
其それでも美うつくしくなりたかつた
かがやくスパンコヲルの海うみ
とびこみ纏まとふ贋にせの星屑エトワール
けれど何故なぜだらう
鏡かがみに映うつる世界せかいでいちばん醜みにくいわたし
くるり廻まわる一人ひとりで踊おどる
薄うすいドレスに硬かたい靴くつはゐて
観客席かんきゃくせきはがらんどうよ
どなた様さまもお相手あいてが……
橙だいだいの月つきが まあるく浮うかぶ
8番目ばんめのろうか 階段かいだんを3度降どふり
はしれ はしれ とおくで、鐘かねは鳴なってる
黄金きんとあか色いろの まあるい苹果りんご
こわれかけた 鍵かぎをかばんに
みえた みえた ふるぼけ、うす呆ほうけたもじ
どこかの異国くにの いけない数かぞえ
天国てんごくにいきたいわけじゃない
粉こなになった さび色いろのひかり
さらさら こぼれて 床ゆかにおちる
さぁ、……
其処そこは妄想ゆめの曲芸団サアカス
優やさしい道化ピエロが呉くれたの
折おり目めだらけの切符きっぷ
泣なき笑わらい顔かおで 「おいで」 と
暗くらい天井てんじょうはびろうど
吊つるされた軽銀アルミの星ほし
空中くうちゅうブランコの役者キャストが
派手はでな衣装いしょうで宙返ちゅうがえり
世よにも美うつくしい雄叫おたけびをきいた
気高けだかきライオン ひとめで虜とりこに
群青あおと橙オレンジの舞台ステージのうえで
たからかに哮ほる わたしの英雄ヒーロー
あなたが此方こちらをふり向むいた時ときに
夢ゆめのなかに居いるのだと思おもった……
ちいさな卓子テーブルと やまほどの椅子いす
いかれた御茶会おちゃかい 夢ゆめうつつの美徳びとく
乱痴気騒らんちきさわぎと いかれた仲間なかまたち
あなたのお好すきな御茶おちゃは淹いれられないけれど
きまぐれに戴いただいた砂糖菓子さとうがしは甘美かんびで御座居ございました
"Eat me!"
たすけて 此これ以上いじょうおおきくなれば
天井てんじょうに頭あたまをぶつけ わたしの……
長ながい長ながい 夜よるのした
月飼つきかいの少年しょうねんは
ひとつ ふたつ 星数ほしかぞえ
指ゆびに糸いと 結むすびつけた
月つきひとつ ふたつ みっつ
空そらに放ほうり 浮うかべてる
赤あかに 青あおに くるくると
色いろを変かえ 大地だいちてらす
枯かれた樹々きくりかえしの枝えだに 橙だいだいの灯ともしびにじむ
終焉おしまいになるまで 咲さくことやめず……
彼女かのじょは今日きょうも種たねをまく
愛いとしい人ひとが居おりました
あの人ひとも今いまは墓はかのした
わたしを置おいて墓はかのした
まみえることもかなわない
人ひとも世界せかいも色いろを変かえ
わたしだけが変かわらない
愚おろかで夢見ゆめみがちな侭まま
古ふるびた恋慕れんぼも捨すてられず
迫せまり来くる足音あしおと
木炭もくたんと錆さびのにおい
変かわらぬ彼女かのじょを裁さばく為ため
世界せかいが揺ゆれる
花煙はなけむる春はる 草木くさきしげる夏なつ
甘あまく実みのる秋あき 森もりが眠ねむる冬ふゆ
世界せかいは急いそぎ足あし 歩あゆめない彼女かのじょ
人々ひとびとは叫さけんだ "あいつは魔女まじょだ!" ……
たいようがネヂを巻まいてゐる
拗ねぢくれた世よの幕まくがあがる
舞台ぶたいの主役しゅやくは
わたくし、灰はいかぶりで御座ございます
煤すすけ汚けがれて塵ごみのやうなわたし
オイルかぶり光ひかるふりした
べとつくからだに泥どろが貼はり付つく
其それでも美うつくしくなりたかつた
かがやくスパンコヲルの海うみ
とびこみ纏まとふ贋にせの星屑エトワール
けれど何故なぜだらう
鏡かがみに映うつる世界せかいでいちばん醜みにくいわたし
くるり廻まわる一人ひとりで踊おどる
薄うすいドレスに硬かたい靴くつはゐて
観客席かんきゃくせきはがらんどうよ
どなた様さまもお相手あいてが……
橙だいだいの月つきが まあるく浮うかぶ
8番目ばんめのろうか 階段かいだんを3度降どふり
はしれ はしれ とおくで、鐘かねは鳴なってる
黄金きんとあか色いろの まあるい苹果りんご
こわれかけた 鍵かぎをかばんに
みえた みえた ふるぼけ、うす呆ほうけたもじ
どこかの異国くにの いけない数かぞえ
天国てんごくにいきたいわけじゃない
粉こなになった さび色いろのひかり
さらさら こぼれて 床ゆかにおちる
さぁ、……
其処そこは妄想ゆめの曲芸団サアカス
優やさしい道化ピエロが呉くれたの
折おり目めだらけの切符きっぷ
泣なき笑わらい顔かおで 「おいで」 と
暗くらい天井てんじょうはびろうど
吊つるされた軽銀アルミの星ほし
空中くうちゅうブランコの役者キャストが
派手はでな衣装いしょうで宙返ちゅうがえり
世よにも美うつくしい雄叫おたけびをきいた
気高けだかきライオン ひとめで虜とりこに
群青あおと橙オレンジの舞台ステージのうえで
たからかに哮ほる わたしの英雄ヒーロー
あなたが此方こちらをふり向むいた時ときに
夢ゆめのなかに居いるのだと思おもった……