爛ただる灰土かいどに独ひとり 落おつる涕なみだ 涸かれて 何時いつの間まにか
復かえらぬ 天そらを抑あおぎ 手繰たぐる想おもい 只ただの慰なぐさみ
交ふこう 人ひとの簇むらが 同おなじ貌かたちに見みえる
安やすらぎを(汚穢おわいの)
望のぞむ末路まつろは(末路まつろは) 鬼おにの國くに
今いま 此この身みを砕くだいて 戦慄わななきも 傷いたみも
遮さえぎる 無明むみょうで 抱だいて
罪無つみなき稚ややと双ふたり 屍しかばねに 抱だかれて 幾いくそ度たびか
阿おもねる 顔かおに嘔吐えずき 吐たぐる念おもい 誰だれを慰なぐさみ
障ふそう 胸むねの臆おくで 叫わめく己おのれを除のぞく
明あけぬ化作けさ(然さこそが)
餓鬼がきの眼まなこに(眼まなこに) 見みえぬ水みず
今いま 裁さばきを下くだして 吃ままなきも 怒いかりも
絶たえ滅きゆ 墓標ぼひょうを 抱だいて
戻もどれぬなら 黒くろで閉とざす
貴方あなたの探さがす女ひとは 待またなかった
今いま 此この身みを砕くだいて 戦慄わななきも 傷いたみも
愛子まなごの 乳汁ちしると
今いま 裁さばきを下くだして 憐あわれみも 歎なげきも
刻意こくいの 柩ひつぎと 焼くべて
爛tadaるru灰土kaidoにni独hitoりri 落oつるtsuru涕namida 涸kaれてrete 何時itsuのno間maにかnika
復kaeらぬranu 天soraをwo抑aoぎgi 手繰taguるru想omoいi 只tadaのno慰nagusaみmi
交ふkou 人hitoのno簇muraがga 同onaじji貌katachiにni見miえるeru
安yasuらぎをragiwo(汚穢owaiのno)
望nozoむmu末路matsuroはha(末路matsuroはha) 鬼oniのno國kuni
今ima 此koのno身miをwo砕kudaいてite 戦慄wananakiもmo 傷itaみもmimo
遮saegiるru 無明mumyouでde 抱daいてite
罪無tsuminaきki稚yayaとto双futaりri 屍shikabaneにni 抱daかれてkarete 幾ikuそso度tabiかka
阿omoneるru 顔kaoにni嘔吐ezuきki 吐taguるru念omoいi 誰dareをwo慰nagusaみmi
障ふsou 胸muneのno臆okuでde 叫wameくku己onoreをwo除nozoくku
明aけぬkenu化作kesa(然saこそがkosoga)
餓鬼gakiのno眼manakoにni(眼manakoにni) 見miえぬenu水mizu
今ima 裁sabaきをkiwo下kudaしてshite 吃mamanakiもmo 怒ikaりもrimo
絶taえe滅kiゆyu 墓標bohyouをwo 抱daいてite
戻modoれぬならrenunara 黒kuroでde閉toざすzasu
貴方anataのno探sagaすsu女hitoはha 待maたなかったtanakatta
今ima 此koのno身miをwo砕kudaいてite 戦慄wananakiもmo 傷itaみもmimo
愛子managoのno 乳汁chishiruとto
今ima 裁sabaきをkiwo下kudaしてshite 憐awaれみもremimo 歎nageきもkimo
刻意kokuiのno 柩hitsugiとto 焼kuべてbete