よみ:おりのなかのはな
檻の中の花 歌詞
-
Sound Horizon
- 2004.10.27 リリース
- 作詞
- Revo
- 作曲
- Revo
友情
感動
恋愛
元気
結果
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殺戮さつりくの舞台女優ぶたいじょゆう『Micheleミシェル Malebrancheマールブランシェ』
その生涯には、あまりにも奇怪な謎が多い。
彼女かのじょが犯罪史はんざいしの表舞台おもてぶたいに登場とうじょうすること三度みたびに渡わたり、
そのいずれもが狂気に満ちた幻想の戯曲として知られている。
(初舞台「パパの幸せを描いてあげる…」en 21 novermbre 1887)
実父じっぷ『Josephジョセフ Malebrancheマールブランシェ』の凄惨せいさんな変死事件へんしじけん
証拠不十分及しょうこふじゅうぶんおよび、年齢ねんれいに対たいする
殺害遂行能力さつがいすいこうのうりょくに疑問ぎもんの声こえが上あがる。
現実げんじつと幻想げんそうの境界きょうかいを認識出来にんしきできていない
類たぐいの言動げんどうを繰くり返かえし、
行動こうどうにも尋常じんじょうならざる点てんが多々見受たたみうけられた…。
(識られざる幕間劇)
鮮朱から冷蒼へ移うつり変かわる 舞台ぶたいの上うえに女優アクトリスを呼よぶ
街角まちかどの影手招シルエットてまねくのは 闇テネーブルを纏まとった貴婦人ダームノーブル
素早すばやく抱だき寄よせ 首筋くびすじに熱あつい接吻ベゼ
少年ギャルソンの液体サンは仄甘ほのあまく 血赤色ルージュの陶酔感ゆめを紡つむぎ
永遠とわの夜ニュイに囚とらわれた 花フルールは咲さき続つづける…
(二度目の舞台「もう一度この手で彼女を…」en 30 juillet 1895)
養父ようふ『Armandアルマン Ollivierオリビエ』の手てによる絞殺こうさつ・死体遺棄未遂事件したいいきみすいじけん
深夜しんや、半狂乱はんきょうらんで笑わらいながら庭にわに穴あなを掘ほっている所ところを、
近隣住民きんりんじゅうみんの通報つうほうによって駆かけつけた警察官けいさつかんに拠より逮捕たいほ。
その後ご、『Ollivierオリビエ』は獄中ごくちゅうにて完全かんぜんに発狂はっきょうした…。
(識られざる幕間劇)
鮮朱から冷蒼へ移うつり変かわる 舞台ぶたいの上うえに女優アクトリスを呼よぶ
街角まちかどの影佇シルエットたたずむのは 闇テネーブルを纏まとった令嬢マドモワゼル
激はげしく愛あいして 花弁レペタルが堕おちるまで
女ミシェルの勘かんを甘あまくみないで 貴方ムシューが愛あいしてるのは
しなやかな若い肢体ジュネスコープ それは...『私モワ』じゃない…
(三度目の舞台「少年の液体は仄甘く」en 4 fevrier 1903)
『Micheleミシェル Malebrancheマールブランシェ』による青少年連続拉致殺害事件せいしょうねんれんぞくらちさつがいじけん
『Rouenルーアン』郊外こうがいの廃屋はいおくにて多数たすうの腐乱死体ふらんしたいが発見はっけんされる。
当時行方不明とうじゆくえふめいとなっていた13人じゅうさんにんの少年達しょうねんたちは、変かわり果はてた姿すがたで
干乾ひからびたような老婆ろうば『Micheleミシェル』の遺体いたいに折おり重かさなっていた…。
(自称...天才犯罪心理学者
『M.Christophe Jean-Jacques Saint-Laurent』曰く)
「彼女かのじょがどんな魔法まほうを駆使くししたのか、
それは私わたしの識しり及およぶ所ところではないのだが、
殺害動機さつがいどうきという観点かんてんでのみ論ろんじるならば、
答こたえは明白めいはくであると言ゆわざるを得えない」
「彼女かのじょは、自みずからを閉とじ込こめる狭せまい檻おりの中なかから
抜ぬけ出だしたかったのでしょうな…
それも極きわめて偏執的へんしつてきなまでに。
...しかし、残念ざんねんながら
その願望がんぼうは生涯叶しょうがいかなうことは無なかった。
...そして、死語1世紀しごいっせいきを経過けいかした今いまでも、
彼女かのじょはその檻おりの中なかにいる…」
「…何故なぜそんなことが断言出来だんげんできるのか?...良よい質問しつもんだ。
よろしい、誤解ごかいを招まねくことを承知しょうちで、
この『Christopheクリストフ Jeanジャン-Jacquesジャック Saintサン-Laurentローラン』
あえてここで公言こうげんしておこう。
我々われわれもまた、彼女かのじょと同おなじ檻おりの中なかにいるからだと…」
(『Michele Malebranche』の手記に遺されていた詩の断片)
檻カージュの中なかで咲さき乱みだれ 枯かれ朽くち果はてる前まえに
愛アムールを失なくしたこの世界せかいに… 捧ささぐ...お別れの挨拶オルボワール
~連作幻想戯曲『檻の中の花』(著)Noel Malebranche
その生涯には、あまりにも奇怪な謎が多い。
彼女かのじょが犯罪史はんざいしの表舞台おもてぶたいに登場とうじょうすること三度みたびに渡わたり、
そのいずれもが狂気に満ちた幻想の戯曲として知られている。
(初舞台「パパの幸せを描いてあげる…」en 21 novermbre 1887)
実父じっぷ『Josephジョセフ Malebrancheマールブランシェ』の凄惨せいさんな変死事件へんしじけん
証拠不十分及しょうこふじゅうぶんおよび、年齢ねんれいに対たいする
殺害遂行能力さつがいすいこうのうりょくに疑問ぎもんの声こえが上あがる。
現実げんじつと幻想げんそうの境界きょうかいを認識出来にんしきできていない
類たぐいの言動げんどうを繰くり返かえし、
行動こうどうにも尋常じんじょうならざる点てんが多々見受たたみうけられた…。
(識られざる幕間劇)
鮮朱から冷蒼へ移うつり変かわる 舞台ぶたいの上うえに女優アクトリスを呼よぶ
街角まちかどの影手招シルエットてまねくのは 闇テネーブルを纏まとった貴婦人ダームノーブル
素早すばやく抱だき寄よせ 首筋くびすじに熱あつい接吻ベゼ
少年ギャルソンの液体サンは仄甘ほのあまく 血赤色ルージュの陶酔感ゆめを紡つむぎ
永遠とわの夜ニュイに囚とらわれた 花フルールは咲さき続つづける…
(二度目の舞台「もう一度この手で彼女を…」en 30 juillet 1895)
養父ようふ『Armandアルマン Ollivierオリビエ』の手てによる絞殺こうさつ・死体遺棄未遂事件したいいきみすいじけん
深夜しんや、半狂乱はんきょうらんで笑わらいながら庭にわに穴あなを掘ほっている所ところを、
近隣住民きんりんじゅうみんの通報つうほうによって駆かけつけた警察官けいさつかんに拠より逮捕たいほ。
その後ご、『Ollivierオリビエ』は獄中ごくちゅうにて完全かんぜんに発狂はっきょうした…。
(識られざる幕間劇)
鮮朱から冷蒼へ移うつり変かわる 舞台ぶたいの上うえに女優アクトリスを呼よぶ
街角まちかどの影佇シルエットたたずむのは 闇テネーブルを纏まとった令嬢マドモワゼル
激はげしく愛あいして 花弁レペタルが堕おちるまで
女ミシェルの勘かんを甘あまくみないで 貴方ムシューが愛あいしてるのは
しなやかな若い肢体ジュネスコープ それは...『私モワ』じゃない…
(三度目の舞台「少年の液体は仄甘く」en 4 fevrier 1903)
『Micheleミシェル Malebrancheマールブランシェ』による青少年連続拉致殺害事件せいしょうねんれんぞくらちさつがいじけん
『Rouenルーアン』郊外こうがいの廃屋はいおくにて多数たすうの腐乱死体ふらんしたいが発見はっけんされる。
当時行方不明とうじゆくえふめいとなっていた13人じゅうさんにんの少年達しょうねんたちは、変かわり果はてた姿すがたで
干乾ひからびたような老婆ろうば『Micheleミシェル』の遺体いたいに折おり重かさなっていた…。
(自称...天才犯罪心理学者
『M.Christophe Jean-Jacques Saint-Laurent』曰く)
「彼女かのじょがどんな魔法まほうを駆使くししたのか、
それは私わたしの識しり及およぶ所ところではないのだが、
殺害動機さつがいどうきという観点かんてんでのみ論ろんじるならば、
答こたえは明白めいはくであると言ゆわざるを得えない」
「彼女かのじょは、自みずからを閉とじ込こめる狭せまい檻おりの中なかから
抜ぬけ出だしたかったのでしょうな…
それも極きわめて偏執的へんしつてきなまでに。
...しかし、残念ざんねんながら
その願望がんぼうは生涯叶しょうがいかなうことは無なかった。
...そして、死語1世紀しごいっせいきを経過けいかした今いまでも、
彼女かのじょはその檻おりの中なかにいる…」
「…何故なぜそんなことが断言出来だんげんできるのか?...良よい質問しつもんだ。
よろしい、誤解ごかいを招まねくことを承知しょうちで、
この『Christopheクリストフ Jeanジャン-Jacquesジャック Saintサン-Laurentローラン』
あえてここで公言こうげんしておこう。
我々われわれもまた、彼女かのじょと同おなじ檻おりの中なかにいるからだと…」
(『Michele Malebranche』の手記に遺されていた詩の断片)
檻カージュの中なかで咲さき乱みだれ 枯かれ朽くち果はてる前まえに
愛アムールを失なくしたこの世界せかいに… 捧ささぐ...お別れの挨拶オルボワール
~連作幻想戯曲『檻の中の花』(著)Noel Malebranche