よみ:あおきはくしゃくのしろ
青き伯爵の城 歌詞
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Sound Horizon
- 2010.12.15 リリース
- 作詞
- Revo
- 作曲
- Revo
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朧気おぼろげな...記憶きおくを...辿たどって...
曖昧あいまいな...自分じぶんを...描えがいた...
どんな...顔かおで...笑わらい...どんな...声こえで...歌うたったのか...
お気きに入いりの...白しろい...華飾衣クライトが...何故なぜ...こんなに...緋あかいのか...
嗚呼ああ…そうだ…私わたしは…
彼かれに…殺ころされたんだっ…た……
伯爵はくしゃくは何時いつからか 青髭あおひげと呼よばれていた
私わたしが嫁とついだ時分じぶんには もう既すでに呼よばれていた
あんなにも優やさしい眼差まなざしが 暗くらい色いろを帯おびたのは
染しみ付ついた鉄てつの匂においと 血ちの匂においのせいかしら?
嗚呼ああ 夫おっとは私わたしを愛あいしてない 気付きづかない振ふりしてきたけれど
もう これ以上いじょうは偽いつわれない 私わたしは誰だれよりも愛あいしていたから
過すぎ去さった季節きせつの 長ながい夜よるの中なかで 貴方あなたの瞳ひとみの奥おくで
抱だかれたいたのは 愛あいされていたのは 本当ほんとは誰だれなのかしら?
決けっして戻もどせない季節きせつの 長ながい闇やみの中なかで 禁きんじられた部屋へやの奥おくで
寂さみしさ埋うめるように 虚むなしさ燃もやすように 不貞いろの罪つみを重かさねた嗚呼ああ……
誓ちかいを破やぶられた事ことに腹はらを立たてたからなのか、
愛あいしていたからなのか、今いまではもう判わからない。
最初さいしょの妻つまを殺ころした時とき、理性りせいも共ともに死しんだのか、
新あたらしい妻つまを娶めとっては犯おかし、犯おかしては殺ころした……。
どれ程ほど 信しんじて祈いのっても 救すくってなどくれなかった……
例たとえ相対者あいてが神かみでも 唯ただ 穴ロットさえあれば 嗚呼ああ 貫つらぬいてくれよう__
<<私の槍でロンギヌス>>!
彼かれの留守るすの間まに 宝部屋たからべやを回まわる
開あけたことのない 部屋へやが気きになっている
娘むすめの耳元みみもとで 私わたしはこう囁ささやいた--
黄金きんの鍵かぎの、禁きんじられた部屋へやには、
取とって置おきの宝物たからものが隠かくされているわ……
そう その鍵穴かぎあなに 挿いれたら 回まわせばいい
もう すぐ出でちゃうでしょ 私達わたしたちの【屍体したいと衝動いど】
嗚呼ああ 女おんなが本当ほんとうに抱だいて欲ほしいのは 肢体からだではなく魂こころなのよ
罪つみな人ひとね でも 愛いとしい人ひとよ
哀かなしみは 憎にくしみじゃ 決けっして癒いやせないわ
宵闇よいやみに唄うたが 響ひびくだけ
貴方あなたの喜劇きげきを今いま 終おわりにしよう!
曖昧あいまいな...自分じぶんを...描えがいた...
どんな...顔かおで...笑わらい...どんな...声こえで...歌うたったのか...
お気きに入いりの...白しろい...華飾衣クライトが...何故なぜ...こんなに...緋あかいのか...
嗚呼ああ…そうだ…私わたしは…
彼かれに…殺ころされたんだっ…た……
伯爵はくしゃくは何時いつからか 青髭あおひげと呼よばれていた
私わたしが嫁とついだ時分じぶんには もう既すでに呼よばれていた
あんなにも優やさしい眼差まなざしが 暗くらい色いろを帯おびたのは
染しみ付ついた鉄てつの匂においと 血ちの匂においのせいかしら?
嗚呼ああ 夫おっとは私わたしを愛あいしてない 気付きづかない振ふりしてきたけれど
もう これ以上いじょうは偽いつわれない 私わたしは誰だれよりも愛あいしていたから
過すぎ去さった季節きせつの 長ながい夜よるの中なかで 貴方あなたの瞳ひとみの奥おくで
抱だかれたいたのは 愛あいされていたのは 本当ほんとは誰だれなのかしら?
決けっして戻もどせない季節きせつの 長ながい闇やみの中なかで 禁きんじられた部屋へやの奥おくで
寂さみしさ埋うめるように 虚むなしさ燃もやすように 不貞いろの罪つみを重かさねた嗚呼ああ……
誓ちかいを破やぶられた事ことに腹はらを立たてたからなのか、
愛あいしていたからなのか、今いまではもう判わからない。
最初さいしょの妻つまを殺ころした時とき、理性りせいも共ともに死しんだのか、
新あたらしい妻つまを娶めとっては犯おかし、犯おかしては殺ころした……。
どれ程ほど 信しんじて祈いのっても 救すくってなどくれなかった……
例たとえ相対者あいてが神かみでも 唯ただ 穴ロットさえあれば 嗚呼ああ 貫つらぬいてくれよう__
<<私の槍でロンギヌス>>!
彼かれの留守るすの間まに 宝部屋たからべやを回まわる
開あけたことのない 部屋へやが気きになっている
娘むすめの耳元みみもとで 私わたしはこう囁ささやいた--
黄金きんの鍵かぎの、禁きんじられた部屋へやには、
取とって置おきの宝物たからものが隠かくされているわ……
そう その鍵穴かぎあなに 挿いれたら 回まわせばいい
もう すぐ出でちゃうでしょ 私達わたしたちの【屍体したいと衝動いど】
嗚呼ああ 女おんなが本当ほんとうに抱だいて欲ほしいのは 肢体からだではなく魂こころなのよ
罪つみな人ひとね でも 愛いとしい人ひとよ
哀かなしみは 憎にくしみじゃ 決けっして癒いやせないわ
宵闇よいやみに唄うたが 響ひびくだけ
貴方あなたの喜劇きげきを今いま 終おわりにしよう!