東ひがしの光ひかりを受うけて 誰だれかが淡あわく手てを振ふる
群むれをなして飛とび交かうハトを 数かぞえかけたホーム
見みなれた七号車ななごうしゃに 揺ゆられる無言むごんの命いのち
ささやかな時ときの中なかで 満みち欠かけを続つづける
読よみ終おえた小説しょうせつに 描えがかれた町まちが
あまりにも美うつくし過すぎて 目めを上あげるのも怖こわかったんだ
疲つかれた言葉ことばは伏ふせて 俯うつむき改札かいさつを抜ぬける
何なにかを求もとめる日々ひびが 誰だれかを傷付きずつけてゆく
高架下こうかしたをくぐり抜ぬける 振ふり向むくこともなく
流ながれ去さる電線でんせんに指ゆびを走はしらせて
途切とぎれた先さきに見みえていた あの町まちを今歩いまあるいている
答こたえは風かぜに託たくして 俯うつむき駅前えきまえを過すぎる
空回からまわる日常にちじょうに 紡つむいだ思おもいが
少すこしでも染しみ渡わたればと 調しらべに乗のせて…
窓際まどぎわのユーカリは 光ひかりを集あつめて
片付かたづかない部屋へやの隅すみを 今いまもほのかに照てらしている
開ひらけた明あかるい空そらを 見上みあげて坂道さかみちを下くだる
東higashiのno光hikariをwo受uけてkete 誰dareかがkaga淡awaくku手teをwo振fuるru
群muれをなしてrewonashite飛toびbi交kaうuハトhatoをwo 数kazoえかけたekaketaホhoームmu
見miなれたnareta七号車nanagousyaにni 揺yuられるrareru無言mugonのno命inochi
ささやかなsasayakana時tokiのno中nakaでde 満miちchi欠kaけをkewo続tsuduけるkeru
読yoみmi終oえたeta小説syousetsuにni 描egaかれたkareta町machiがga
あまりにもamarinimo美utsukuしshi過suぎてgite 目meをwo上aげるのもgerunomo怖kowaかったんだkattanda
疲tsukaれたreta言葉kotobaはha伏fuせてsete 俯utsumuきki改札kaisatsuをwo抜nuけるkeru
何naniかをkawo求motoめるmeru日々hibiがga 誰dareかをkawo傷付kizutsuけてゆくketeyuku
高架下koukashitaをくぐりwokuguri抜nuけるkeru 振fuりri向muくこともなくkukotomonaku
流nagaれre去saるru電線densenにni指yubiをwo走hashiらせてrasete
途切togiれたreta先sakiにni見miえていたeteita あのano町machiをwo今歩imaaruいているiteiru
答kotaえはeha風kazeにni託takuしてshite 俯utsumuきki駅前ekimaeをwo過suぎるgiru
空回karamawaるru日常nichijouにni 紡tsumuいだida思omoいがiga
少sukoしでもshidemo染shiみmi渡wataればとrebato 調shiraべにbeni乗noせてsete…
窓際madogiwaのnoユyuーカリkariはha 光hikariをwo集atsuめてmete
片付kataduかないkanai部屋heyaのno隅sumiをwo 今imaもほのかにmohonokani照teらしているrashiteiru
開hiraけたketa明akaるいrui空soraをwo 見上miaげてgete坂道sakamichiをwo下kudaるru