越路こしじの里さとに舞まう風花かざばなは
どこかしあわせ 薄うすい花はな
あなたと別わかれた旅路たびじの果はては
耳みみをすませば瞽女ごぜうたが
ああ……聞きこえます
明あかりの帯おびをひきずりながら
闇やみを流ながれる 汽車きしゃのふえ
あなたを怨うらめば涙なみだもやせて
飲のめぬお酒さけも欲ほしくなる
ああ……未練みれんです
鉛なまりの空そらにつぶされそうな
北きたの町まちにも 春はるは来くる
あなたを忘わすれて今日きょうからひとり
生いきてゆきます泣なかないわ
ああ……わかれ唄うた
越路koshijiのno里satoにni舞maうu風花kazabanaはha
どこかしあわせdokokashiawase 薄usuいi花hana
あなたとanatato別wakaれたreta旅路tabijiのno果haてはteha
耳mimiをすませばwosumaseba瞽女gozeうたがutaga
ああaa……聞kiこえますkoemasu
明aかりのkarino帯obiをひきずりながらwohikizurinagara
闇yamiをwo流nagaれるreru 汽車kisyaのふえnofue
あなたをanatawo怨uraめばmeba涙namidaもやせてmoyasete
飲noめぬおmenuo酒sakeもmo欲hoしくなるshikunaru
ああaa……未練mirenですdesu
鉛namariのno空soraにつぶされそうなnitsubusaresouna
北kitaのno町machiにもnimo 春haruはha来kuるru
あなたをanatawo忘wasuれてrete今日kyouからひとりkarahitori
生iきてゆきますkiteyukimasu泣naかないわkanaiwa
ああaa……わかれwakare唄uta