六畳間で灰になる 歌詞 しなの椰惠 ふりがな付

アタシ此処ここでなにやってんだ
散々さんざん持もて囃はやされて
大人おとなに気きに入いられる様ような
歌うたは歌うたいたくないって言いってたのにね
馬鹿ばかみたいだね、ほんとね

アタシ此処ここでなにやってんだ
散々さんざん裏切うらぎられてさ
傷きずつくことにも慣なれた?
なんて嘘うそついたってバレちゃうのにね
馬鹿ばかみたいだよ、ほんと

アンタが好すきだったあの糞くそみたいなバンドは
武道館ぶどうかんワンマンライブ
「ソールドアウトありがとうございます
ほんとに皆みなのお陰かげです」

ああ、この六ろく畳じょう間まで
アタシは床ゆかの誇ほこりを眺ながめてる
夢ゆめは叶かなうなんてのは綺麗きれい事ごとだって
とっくにわかっていた
もうすぐ朝あさが来きて世界せかいはまた新あたらしくなって

晨風しんぷうに包つつまれて火ひをつけた

アタシ此処ここで何なにやってんだ
散々さんざん持もて囃はやされて
大人おとなが気きに入いった歌うたは
実じつはあんま好すきじゃないってそんな言葉ことはね
言いっちゃいけない、内緒ないしょね

あんたが好すきだったこの糞くそみたいなアタシは
無む情感じょうかん散々さんざんライフ
ホールドアウトありがとうございます
ほんとはアタシの所為せいです

ああ、この六ろく畳じょう間まで
あたしは2人ふたりの写真しゃしん眺ながめてる
ずっと一緒いっしょねなんてのは幻まぼろしだって
とっくにわかっていた
もうすぐ朝あさが来きて世界せかいはまた新あたらしくなって

晨風しんぷうに包つつまれて息いきを吸すった

ああ、この六ろく畳じょう間まで

ああ、この六ろく畳じょう間まで
あたしは懲こりずに愛あいを歌うたってる
形かたちの見みえない何なにかに囚とらわれながら
しがみ付ついていた
もうすぐ朝あさが来きて世界せかいはまた新あたらしくなって

晨風しんぷうに包つつまれて息いきを止とめたの

ああ、痛いたかったよ。