思おもえば、随分ずいぶん大胆だいたんに
馬鹿ばからしいことを したもんだ
煙けむりが 胸むねに滑すべり落おちて
肺はいの奥おくに 満みちていく
銃口じゅうこうを喉のどに突つっ込こんで
小気味良こきみよい音おとを 響ひびかせて
裏返うらがえしの花はなが咲さき出だした
カンパニュラの色いろをして
汚よごれた牙きばを 剥むき出だして
獰猛どうもうに 彼かれは笑わらっていた
「此処ここじゃ 愛あいも夢ゆめも『覗のぞくもの』だ。
これは『損そん』ってやつだぜ」
鉄格子てつごうしを 飛とび越こえて
監視塔かんしとうの下した 忍しのび込こんだ
塀へいの奥おくに 色いろが燃もえている
TOKYOの 夜よるが燃もえている
あぁ、僅わずかに憂うれう
景色けしきの その先端せんたんで
無垢むくな 君きみが笑わらう
Fake
間違まちがいを 叫さけんで
Fake
苦くるしいほど 不安ふあんで
Fake
骨ほねばった 体からだの奥おくで
未練みれんを 燃もやして
月つきの下した ネオンの奥おくで
華奢きゃしゃの腕うでを 掴つかんでいたんだ
怯おびえた君きみが 睨にらんでいる
「あなたは誰だれ?」
思おもいも 届とどかないまま
言葉ことばすら 返かえせないまま
愛あいし方かたを知しらない 僕ぼくは
唸うなる喉のどを 締しめ付つける
確たしかに、歪ひずんでいる
僕ぼくらの この心臓しんぞうは
どうしてか、人間にんげんだ
Fake
正ただしさを 恨うらんで
Fake
悲かなしいほど 純粋じゅんすいで
Fake
鋭するどくて 臆病おくびょうな
牙きばを涙なみだで濡ぬらして
あぁ、いつから
夢ゆめに見みただろう
認みとめられることを
愛あいし合あうことを
獰猛どうもうな 姿すがたで
生うまれてしまったことを ただ笑わらって
大層たいそうな妄想もうそうさ
Fake
銃身じゅうしんが 弧こを描えがいて
Fake
咲さかない 花はなが咲さいて
Fake
間違まちがった 正ただしさで出来できた
僕ぼくも染そまって
Fake
間違まちがいを 叫さけんで
Fake
苦くるしいほど 不安ふあんで
Fake
骨ほねばった 体からだの奥おくに
あったんだ 鼓動こどうが
思omoえばeba、随分zuibun大胆daitanにni
馬鹿bakaらしいことをrashiikotowo したもんだshitamonda
煙kemuriがga 胸muneにni滑subeりri落oちてchite
肺haiのno奥okuにni 満miちていくchiteiku
銃口juukouをwo喉nodoにni突tsuっxtu込koんでnde
小気味良kokimiyoいi音otoをwo 響hibiかせてkasete
裏返uragaeしのshino花hanaがga咲saきki出daしたshita
カンパニュラkanpanyuraのno色iroをしてwoshite
汚yogoれたreta牙kibaをwo 剥muきki出daしてshite
獰猛doumouにni 彼kareはha笑waraっていたtteita
「此処kokoじゃja 愛aiもmo夢yumeもmo『覗nozoくものkumono』だda。
これはkoreha『損son』ってやつだぜtteyatsudaze」
鉄格子tetsugoushiをwo 飛toびbi越koえてete
監視塔kanshitouのno下shita 忍shinoびbi込koんだnda
塀heiのno奥okuにni 色iroがga燃moえているeteiru
TOKYOのno 夜yoruがga燃moえているeteiru
あぁaa、僅wazuかにkani憂ureうu
景色keshikiのno そのsono先端sentanでde
無垢mukuなna 君kimiがga笑waraうu
Fake
間違machigaいをiwo 叫sakeんでnde
Fake
苦kuruしいほどshiihodo 不安fuanでde
Fake
骨honeばったbatta 体karadaのno奥okuでde
未練mirenをwo 燃moやしてyashite
月tsukiのno下shita ネオンneonのno奥okuでde
華奢kyasyaのno腕udeをwo 掴tsukaんでいたんだndeitanda
怯obiえたeta君kimiがga 睨niraんでいるndeiru
「あなたはanataha誰dare?」
思omoいもimo 届todoかないままkanaimama
言葉kotobaすらsura 返kaeせないままsenaimama
愛aiしshi方kataをwo知shiらないranai 僕bokuはha
唸unaるru喉nodoをwo 締shiめme付tsuけるkeru
確tashiかにkani、歪hizunでいるdeiru
僕bokuらのrano このkono心臓shinzouはha
どうしてかdoushiteka、人間ningenだda
Fake
正tadaしさをshisawo 恨uraんでnde
Fake
悲kanaしいほどshiihodo 純粋junsuiでde
Fake
鋭surudoくてkute 臆病okubyouなna
牙kibaをwo涙namidaでde濡nuらしてrashite
あぁaa、いつからitsukara
夢yumeにni見miただろうtadarou
認mitoめられることをmerarerukotowo
愛aiしshi合aうことをukotowo
獰猛doumouなna 姿sugataでde
生uまれてしまったことをmareteshimattakotowo ただtada笑waraってtte
大層taisouなna妄想mousouさsa
Fake
銃身juushinがga 弧koをwo描egaいてite
Fake
咲saかないkanai 花hanaがga咲saいてite
Fake
間違machigaったtta 正tadaしさでshisade出来dekiたta
僕bokuもmo染soまってmatte
Fake
間違machigaいをiwo 叫sakeんでnde
Fake
苦kuruしいほどshiihodo 不安fuanでde
Fake
骨honeばったbatta 体karadaのno奥okuにni
あったんだattanda 鼓動kodouがga