憂国 歌詞 唄侍 ふりがな付

人々ひとびとの希望きぼうは 黒くろい波なみにのまれ
人々ひとびとの怒いかりは 望のぞまないエネルギーにすり替かえられ
それでも人々ひとびとは 苦にがい汗あせを流ながして
今日きょうという日ひを 穏おだやかに抱だいて眠ねむる

命いのちが泣ないている 魂たましいが泣ないている
誰だれも気きづきもせず 通とおりすぎてゆくだけ

人々ひとびとの叫さけびは 頭あたまでっかちなやつらの大声おおごえで
はるか遠とおくへと 流ながされてゆく
どうか聴きいてくれ お偉えらい人ひとたちよ
死しにゆくものの一瞬いっしゅんの未練みれんと 魂たましいの瞬間しゅんかんを

桜さくらが泣ないている 富士ふじの山やまが泣ないてる
耳みみを澄すませば聞きこえてくる

見知みしらぬ人ひとたちが その人ひとの大切たいせつな人ひとと
今日きょうもどこかの街まちで 引ひき裂さかれてゆく
俺おれにできることと言いえば 爪つめあとから程遠ほどとおいこの場所ばしょで
この唄うたを淡々たんたんと したためる事ことくらい

太陽たいようが泣ないている 日ひの丸まるが泣ないている
何なにも語かたりもせず 何なにも教おしえようとせずに

命いのちが泣ないている 魂たましいが泣ないている
誰だれも気きづきもせず 通とおりすぎてゆくだけ

お偉えらい人ひとたちよ あなた方がたにできることと言いえば
己おのれの魂たましいの声こえを 静しずかに聴きいてくれ