残像 歌詞 めくるめく ふりがな付

思おもい返かえしても思おもい出だせない
あの日ひ見みた空色そらいろ
タバコの香かおりが残のこった車内しゃない
沈黙ちんもくを片目かために咲さく花壇かだん

淡あわい残像ざんぞうを残のこすなら
いっそ消きえて欲ほしかった 音おとを立たてず
甘あまいものは重おもく刺ささる
声色こわいろも雑音ざつおんと混まぜ合あわせ

逃にげるように遠とおざかってきた
背後はいごの声こえには耳みみを塞ふさぎ
なんで振ふり向むけなかったのかな
気きづけば遠とおくの違ちがう場所ばしょにいた
戻もどれなくて 戻もどせなくて

恵めぐまれてるなんて分わかってた
芽吹めぶいて止とまった未来みらい
溶とけぬほど凍こおりついた秒針びょうしんに
圧迫あっぱくされて滲にじんだ街まち

むせるほどに喉のどを刺さした
暑苦あつくるしい景色けしき 今いまは恋こいしい
朝あさの光ひかりに惑まどわされ
迷子まいごのこの手てだけ叩たたき売うって

見みせぬように心こころ被かぶせてきた
隣となりの足跡あしあと 無理むりに重かさね
なんで呼よび戻もどされたのかな
酸素さんそを薄うすめても離はなれたかったんだ
離はなれたくて 離はなれたくなくて

溢あふれる想おもいが肥こえていった
手入ていれ怠おこたって凝こり固かたまり
なんで泳およいで行いけなかったのかな
一緒いっしょに溺おぼれていくのが怖こわかった
溺おぼれていって 戻もどせなくて