線香花火 歌詞 西澤仙之 ふりがな付

あの頃ころ過すごした 二人ふたりはどこか
線香花火せんこうはなびのように見みえて

心地ここちいい風かぜ ふわり運はこぶ
穏おだやかに 陽ひは落おちてく

茜色あかねいろに染そまり 変かわってく
目めを閉とじ 微笑ほほえんだ

そっと 心こころの奥おくにある日々ひびに 触ふれてみた

あの頃ころ過すごした 二人ふたりの日々ひびは
まるで 咲さいて消きえてゆく花火はなび

「まだ消きえないで」と寄より添そい
咲さいた笑顔えがおは消きえてゆく

濡ぬれた頬ほおに映うつる 線香花火せんこうはなび
「終おわらないで」が聞きこえたみたい

蕾つぼみのまま ゆらり落おちてく
その姿すがたに 二人ふたりを見みた

今いま思おもえば あれは恋こいで
幼おさなすぎたあの頃ころの明日あしたは

疑うたがうことなんて知しらず
ただただ 無邪気むじゃきだった

例たとえば あの日ひ恋こいに気付きづいていたら 二人ふたりは今いま…

夏なつの終おわり告つげる風かぜの香かおり
二人ふたりの影かげ 遠とおざかってく

月つき灯あかりに包つつまれ
二人ふたりの影かげ 消きえてゆく

あの頃ころ過すごした 二人ふたりはどこか
線香花火せんこうはなびのように見みえて

あぁ あの頃ころの二人ふたりは
特別とくべつで 大切たいせつなまま