「忘わすれないでよ」キミは言いった
「忘わすれないよ」とボクは言いった
想おもい幾年イクトセ 部屋へやを発タち
「忘わすれさせて」と歩あるき出だした
並木なみきの陰かげを渡わたりながら
無邪気むじゃきな振ふりで人ひとを避さけた
日向ヒナタの猫ねこが手てを招まねいた
「出でておいでよ陽ひはこちらよ」
テトテト 歩あるいていく
テトテト 離はなれていく
テトテト 歩あるいていく
誰だれも居いない場所ばしょへ
踏ふみ出だしたこの足あしは勇気ゆうきか、逃にげ出だしたい臆病おくびょうか
そろそろそろり そろそろそろり
って忍しのぶように街まちを離はなれた
クチナシの匂におい 甘あまい空そら 風かぜに揺ゆるそぞろの想おもい
手てを広ひろげ、ただ握にぎり、夏なつをつなぎ笑わらう
テトテト 歩あるいていく
テトテト 離はなれていく
眩々昏クラクラクラく駆かく孤客コカク
どこまで行いけど道みちは続つづく
ここらで愛あいの荷にを解とき
日晴ヒバリの詩ウタを祈いのり歌うたった
もう、ヘトヘト 遠とおくへきた
ほら、シトシト 雨あめを睨にらんだ
嗚呼ああ、ウトウト 夢ゆめを見みた
「歩あるき疲つかれたでしょう?」
「少すこ」しだけ「止と」まっていいよって書かくんだ ありがとう歩ヤスむね
もういいだろ、ねぇ? もういいだろ、ねぇ?
ってせがむように天ソラを仰あおいだ
クチナシビトよ 見みてよほら こんなにもあなたを想おもう
手てを広ひろげ、陽ひを願ねがい、夏なつを香かおり笑わらう
昇のぼち上あがる陽ひが背中せなかを刺さす
歩あるき出だせよと風かぜが騒さわぐ
口くち溶どける記憶きおく 芥アクタの川かわの様ように
霞かすむ空そらに離はなしたんだ 手てと手てとキミを
何なにかを掴つかもうとしたいんだったら ほら何なにかを手放てばなさなきゃ
立たち去さるキミを見送みおくる足あしで 新あたらしい出会であいの街まちへ
歩あるこうよ手てをふらり
「忘わすれるよ」「忘わすれるよ」 これでさようならだね
踏ふみ出だしたこの足あしは勇気ゆうきか、逃にげ出だしたい臆病おくびょうか
そろそろそろり そろそろそろり って忍しのぶように街まちを離はなれた
クチナシの匂におい 甘あまい空そら 風かぜに揺ユるそぞろの想おもい
手てを広ひろげ、ただ握にぎり、夏なつが明日あしたをつなぐ
テトテト 流ながれていく
テトテト 次つぎの街まちへ
テトテト 手て招まねく方ほうへ
テトテト 歩あるいていく
「忘wasuれないでよrenaideyo」キミkimiはha言iったtta
「忘wasuれないよrenaiyo」とtoボクbokuはha言iったtta
想omoいi幾年ikutose 部屋heyaをwo発taちchi
「忘wasuれさせてresasete」とto歩aruきki出daしたshita
並木namikiのno陰kageをwo渡wataりながらrinagara
無邪気mujakiなna振fuりでride人hitoをwo避saけたketa
日向hinataのno猫nekoがga手teをwo招maneいたita
「出deておいでよteoideyo陽hiはこちらよhakochirayo」
テトテトtetoteto 歩aruいていくiteiku
テトテトtetoteto 離hanaれていくreteiku
テトテトtetoteto 歩aruいていくiteiku
誰dareもmo居iないnai場所basyoへhe
踏fuみmi出daしたこのshitakono足ashiはha勇気yuukiかka、逃niげge出daしたいshitai臆病okubyouかka
そろそろそろりsorosorosorori そろそろそろりsorosorosorori
ってtte忍shinoぶようにbuyouni街machiをwo離hanaれたreta
クチナシkuchinashiのno匂nioいi 甘amaいi空sora 風kazeにni揺yuるそぞろのrusozorono想omoいi
手teをwo広hiroげge、ただtada握nigiりri、夏natsuをつなぎwotsunagi笑waraうu
テトテトtetoteto 歩aruいていくiteiku
テトテトtetoteto 離hanaれていくreteiku
眩々昏kurakurakuraくku駆kaくku孤客kokaku
どこまでdokomade行iけどkedo道michiはha続tsuduくku
ここらでkokorade愛aiのno荷niをwo解toきki
日晴hibariのno詩utaをwo祈inoりri歌utaったtta
もうmou、ヘトヘトhetoheto 遠tooくへきたkuhekita
ほらhora、シトシトshitoshito 雨ameをwo睨niraんだnda
嗚呼aa、ウトウトutouto 夢yumeをwo見miたta
「歩aruきki疲tsukaれたでしょうretadesyou?」
「少suko」しだけshidake「止to」まっていいよってmatteiiyotte書kaくんだkunda ありがとうarigatou歩yasuむねmune
もういいだろmouiidaro、ねぇnee? もういいだろmouiidaro、ねぇnee?
ってせがむようにttesegamuyouni天soraをwo仰aoいだida
クチナシビトkuchinashibitoよyo 見miてよほらteyohora こんなにもあなたをkonnanimoanatawo想omoうu
手teをwo広hiroげge、陽hiをwo願negaいi、夏natsuをwo香kaoりri笑waraうu
昇noboちchi上aがるgaru陽hiがga背中senakaをwo刺saすsu
歩aruきki出daせよとseyoto風kazeがga騒sawaぐgu
口kuchi溶doけるkeru記憶kioku 芥akutaのno川kawaのno様youにni
霞kasuむmu空soraにni離hanaしたんだshitanda 手teとto手teとtoキミkimiをwo
何naniかをkawo掴tsukaもうとしたいんだったらmoutoshitaindattara ほらhora何naniかをkawo手放tebanaさなきゃsanakya
立taちchi去saるruキミkimiをwo見送miokuるru足ashiでde 新ataraしいshii出会deaいのino街machiへhe
歩aruこうよkouyo手teをふらりwofurari
「忘wasuれるよreruyo」「忘wasuれるよreruyo」 これでさようならだねkoredesayounaradane
踏fuみmi出daしたこのshitakono足ashiはha勇気yuukiかka、逃niげge出daしたいshitai臆病okubyouかka
そろそろそろりsorosorosorori そろそろそろりsorosorosorori ってtte忍shinoぶようにbuyouni街machiをwo離hanaれたreta
クチナシkuchinashiのno匂nioいi 甘amaいi空sora 風kazeにni揺yuるそぞろのrusozorono想omoいi
手teをwo広hiroげge、ただtada握nigiりri、夏natsuがga明日ashitaをつなぐwotsunagu
テトテトtetoteto 流nagaれていくreteiku
テトテトtetoteto 次tsugiのno街machiへhe
テトテトtetoteto 手te招maneくku方houへhe
テトテトtetoteto 歩aruいていくiteiku