Paddling Blue 歌詞 鹿乃 ふりがな付

上手じょうずに泳およげない 溺おぼれそうな人魚姫にんぎょひめ
翼つばさに 両脚りょうあしに いつも憧あこがれている
叶かなわない願ねがいに あぶくに変かわっても
恋こいをする きっとまた 恋こいをする

沈没船ちんぼつせんの錆さびた金貨きんかなんかじゃ
買かえやしないもの
形かたちのない宝物たからもの
今いまも 今いまも 忘わすれたりなんてしないから

光ひかる飛沫しぶき 上あげていく
海うみの底そこじゃ見みえない光ひかりを
探さがしに行いくよ
解とけない呪のろいよりもまだ
募つのる想おもいだけを信しんじてる
私わたしを動うごかしていく
ずっと ずっと 今いまもずっと

すれ違ちがう船ふねへと 手てを振ふる人魚姫にんぎょひめ
小ちいさな両腕りょううでじゃ 気きづかれることもないよ
届とどかない叫さけびに 歌声うたごえを失なくしても
恋こいをする 何度なんどでも 恋こいをする

水平線すいへいせんに溶とける夕日ゆうひの向むこう
何なにが待まつんだろう
どんなものと出会であうだろう
今いまも 今いまも 描えがくイメージは増ふえていくから

寄よせる波なみを くぐっていく
水槽すいそうみたいな壁かべなんて無ないから
どこへでも行いくよ
消きえない傷きずは増ふえていく
大切たいせつな記憶きおくはそれ以上いじょうに増ふえていく
私わたしを作つくっていく
ずっと ずっと 今いまもずっと

物語ものがたりの行末ゆくすえが
別わかれでも 悲劇ひげきでも 幻まぼろしでも
今いまは醒さめないで

光ひかる飛沫しぶき 上あげていく
海うみの底そこじゃ見みえない光ひかりを
探さがしに行いくよ
解とけない呪のろいよりもまだ
募つのる想おもいだけを信しんじてる
私わたしを動うごかしていく
ずっと ずっと 今いまもずっと
ぎこちなく泳およいでいく
ずっと ずっと 今いまもずっと