よみ：やこうせんじょうのふらいと
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「こっちおいで」 黒くろ猫ねこが
手招てまねいた 引ひかれる手て
誰だれも知しらない月つきの裏うら
白しらんでいく 暗闇くらやみと
透すけていく 白しろい花はな
朝あさは忘わすれ物ものになる
優やさしく抱だかれた肩かた
フワリ 月明つきあかりのあったかい夜よる
狭せばまる景色けしきうたかた
落おちる 甘あまい罠わなを知しる
内緒ないしょだって 囁ささやいて 一ひとつに結むすんだ手て
肢体したい這はう 感触かんしょくなら 今いまも疼うずいてるよ
二律背反にりつはいはん 泣なかないでおくれよ
ねえシスター ああ
零こぼれてく
昨日きのう見みた 夢ゆめだっけ
思おもい出では 無なくなって
バラバラに崩くずれる日々ひび
はしたないと罵ののしって
散々さんざんと思おもい知しって
ユメハルカ ソレヨシヤ
いばらの鳥籠とりかご
月光浴げっこうよくに浸つかる花はな
毒どくと気付きづいていた唇くちびる熱あつく
繰くり返かえす目めと目めの声こえ
沈しずむ 溺おぼれてく二人ふたり
内緒ないしょだって つぶやいて 一ひとつに重かさねた手て
お願ねがいって 刹那せつなだけ 切きり取とる夜明よあけまで
迷子まいごなら 教おしえておくれよ
ねえナタリー ああ
二人ふたりきり
花ばな占うらないなら 嘘うそでも嫌きらいにしてと
ひらり また ひらりと
散ちりゆく花弁かべんは ああ
白しろい花はな
内緒ないしょだって 囁ささやいて 一ひとつに結むすんだ手て
肢体したい這はう 感触かんしょくから 答こたえは見みえてるよ
二律背反にりつはいはん 泣なかないでおくれよ
ねえシスター ああ
零こぼれてく
好すきだよって つぶやいて 踏ふみ出だした二人ふたりを
月つきがそっと 照てらしていた 顔色かおいろも変かえずに
ありがとうって 泣なかないでおくれよ
ねえシスター ああ
終おわりゆく
手招てまねいた 引ひかれる手て
誰だれも知しらない月つきの裏うら
白しらんでいく 暗闇くらやみと
透すけていく 白しろい花はな
朝あさは忘わすれ物ものになる
優やさしく抱だかれた肩かた
フワリ 月明つきあかりのあったかい夜よる
狭せばまる景色けしきうたかた
落おちる 甘あまい罠わなを知しる
内緒ないしょだって 囁ささやいて 一ひとつに結むすんだ手て
肢体したい這はう 感触かんしょくなら 今いまも疼うずいてるよ
二律背反にりつはいはん 泣なかないでおくれよ
ねえシスター ああ
零こぼれてく
昨日きのう見みた 夢ゆめだっけ
思おもい出では 無なくなって
バラバラに崩くずれる日々ひび
はしたないと罵ののしって
散々さんざんと思おもい知しって
ユメハルカ ソレヨシヤ
いばらの鳥籠とりかご
月光浴げっこうよくに浸つかる花はな
毒どくと気付きづいていた唇くちびる熱あつく
繰くり返かえす目めと目めの声こえ
沈しずむ 溺おぼれてく二人ふたり
内緒ないしょだって つぶやいて 一ひとつに重かさねた手て
お願ねがいって 刹那せつなだけ 切きり取とる夜明よあけまで
迷子まいごなら 教おしえておくれよ
ねえナタリー ああ
二人ふたりきり
花ばな占うらないなら 嘘うそでも嫌きらいにしてと
ひらり また ひらりと
散ちりゆく花弁かべんは ああ
白しろい花はな
内緒ないしょだって 囁ささやいて 一ひとつに結むすんだ手て
肢体したい這はう 感触かんしょくから 答こたえは見みえてるよ
二律背反にりつはいはん 泣なかないでおくれよ
ねえシスター ああ
零こぼれてく
好すきだよって つぶやいて 踏ふみ出だした二人ふたりを
月つきがそっと 照てらしていた 顔色かおいろも変かえずに
ありがとうって 泣なかないでおくれよ
ねえシスター ああ
終おわりゆく
