DIRTY SKY 歌詞 COBAx5884x feat. 初音ミク ふりがな付

それは星ほしすら濁にごった夜よる
手て慣なれた頭痛ずつうを引ひき摺ずって
おかしいね、封ふうじ込こめてたはずの
熱ねつを頬ほおに感かんじた

皮肉ひにくにも遠とおくから眺ながめた
日常にちじょうはなんて単純たんじゅんで
おかしいな、眼まなこが暈ぼやけるほど
街まちは奇麗きれいに煌きらめくんだ

痛いたみなんて、本音ほんねなんて
とうの昔むかしに忘わすれてしまった
痺しびれた手てで 靴くつを揃そろえた
丁寧ていねいに締しめ括くくられるだけの話はなし

屋上ここから見下みおろした世界せかいは
狭せまいフレームに閉とじ込こめられて
齷齪あくせくと各々おのおのに目紛めまぐるしい
人集ひとだかりは噎むせ返かえって嘔はき気けがする

追おい風かぜが背中せなかを叩たたいた
「まあまあ、急せかすなんて野暮やぼじゃないか」
いつ行いくの？今いま逝いくの？と囃はやし出だす
嗚呼ああ、君きみも嗤わらうのか 僕ぼくが融とける様さまを

始はじまった また静しずまり返かえる
部屋へやで突然とつぜん嘶いななく嗚咽おえつ
おかしいな、自己暗示じこあんじ 空くうを斬きる
なんだ、ただの精神せいしん論ろんか

感情かんじょうのない、振ふりをしても
馴なれ合あいだけは羞恥はじて躊躇ためらって
見みせようのない 愛-哀-あいの形かたちは
誰だれも理解わかってくれはしなかったからさ

冷つめたい夜よ風かぜに当あてられて
脆弱ぜいじゃくに疼うずくのは胸むねの奥おく
凄惨せいさんで散々さんざんな成ならず者ものに
添そい遂とげるのは微々びびたる 蝋ろうの欠片かけら

自分じぶんで設しつらえた舞台ぶたいで
「さあさあ、止とめるなら今いましかないぞ」
何処どこで咲さく?何処どこで散ちる?と他所様事よそさまごと
嗚呼ああ、君きみも眠ねむるのか 僕ぼくを攫さらう夜よるを

賑にぎわいからは懸かけ離はなれた
静寂せいじゃくを許ゆるされた夜よる ひとり
淡々たんたんと眈々たんたんと狙ねらう様ように
白しらみかけた空そらは未いまだ 澱よどんだまま

効きかない薬くすりを踏ふみつけて
「そうそう、今日こんにちまでお疲つかれ様さま」
怖こわいのか?憎にくいのか?愚問ぐもんに呼応こおう
嗚呼ああ、気きが済すむまでさ 居座いすわってやろうか

嗚呼ああ、他ほかでもない
僕ぼくが望のぞむんだ 僕ぼくの居いぬ明日あすを