虚そらに浮うかぶまま
次第しだいに沈しずんで行いくようだった
癒いえない傷跡きずあとに
鈍色にびいろを塗ぬり重かさねていた
色褪いろあせていったんだ
他人たにんの価値かちを見下みくだすその中なかで
知しったような綺麗きれい事ごとに
まだ陶酔とうすいしていた
知しっていた
見返みかえりの無ない正義せいぎとか
純真無垢じゅんしんむくな平等びょうどうなんて
存在そんざいしない事こと
当然とうぜんだ
数かずがなけりゃただの用済ようずみだ
狂くるった世間せけんを怨うらんだって
所詮しょせんは負まけ犬いぬだ
嘘うそや裏切うらぎりが有触ありふれた日々ひびに
救すくいなんて無ないはずだろう
利益りえき至上しじょう主義しゅぎに塗まみれた
友情ゆうじょうごっことか
善人ぜんにんぶった面つらをして
容易たやすく棄すてるんだろう
狡猾こうかつと服従ふくじゅうが全すべての
醜みにくい道化どうけとか
腐くさった反吐へどが出でる程ほどに
大概たいがいうんざりだったんだ
哀あいなんて大体だいたい知しらないまま
偽いつわりの内うちに溶とけて行いくから
悪役あくやくも批判ひはんも引ひき受うけた
それしかなかった
必然ひつぜんだ
きっとこれはただの張はりぼてだ
死物狂しにものぐるいで抗あらがったって
慈悲じひすら無ないんだ
当あてもない理想りそうを追おい求もとめる度たびに
霞かすんで行いく消きえない面影おもかげ
偽善ぎぜんと犠牲ぎせいの仮面かめんを重かさねた
下くだらない幻想げんそうは
皮肉ひにくのように取とり憑ついて
欺あざむき続つづけるのだろう
陋劣ろうれつな喧騒けんそうに溢あふれた
穢けがれた妄言もうげんは
飾かざった色いろが剥はがれる程ほど
大概たいがい崩くずれていったんだ
逃にげ場ばなんて無なかった
行いく宛あてさえも見失みうしなったんだ
積つみ上あげた人生じんせいも
怠惰たいだと言いって蹴落けおとした
分わかり切きっていたはずだ
でも何なにかを信しんじたかった
まだ縋すがっていた
隷属れいぞくと玩弄がんろうが全すべての
机上きじょうの空論くうろんは
無様ぶざまな態ていを虚仮こけにして
さぞご満悦まんえつだろ
狡猾こうかつと服従ふくじゅうが全すべての
醜みにくい道化どうけとか
腐くさった反吐へどが出でる程ほどに
大概たいがいうんざりだったんだ
虚soraにni浮uかぶままkabumama
次第shidaiにni沈shizuんでnde行iくようだったkuyoudatta
癒iえないenai傷跡kizuatoにni
鈍色nibiiroをwo塗nuりri重kasaねていたneteita
色褪iroaせていったんだseteittanda
他人taninのno価値kachiをwo見下mikudaすそのsusono中nakaでde
知shiったようなttayouna綺麗kirei事gotoにni
まだmada陶酔tousuiしていたshiteita
知shiっていたtteita
見返mikaeりのrino無naいi正義seigiとかtoka
純真無垢junshinmukuなna平等byoudouなんてnante
存在sonzaiしないshinai事koto
当然touzenだda
数kazuがなけりゃただのganakeryatadano用済youzuみだmida
狂kuruったtta世間sekenをwo怨uraんだってndatte
所詮syosenはha負maけke犬inuだda
嘘usoやya裏切uragiりがriga有触arifuれたreta日々hibiにni
救sukuいなんてinante無naいはずだろうihazudarou
利益rieki至上shijou主義syugiにni塗mamiれたreta
友情yuujouごっことかgokkotoka
善人zenninぶったbutta面tsuraをしてwoshite
容易tayasuくku棄suてるんだろうterundarou
狡猾koukatsuとto服従fukujuuがga全subeてのteno
醜minikuいi道化doukeとかtoka
腐kusaったtta反吐hedoがga出deるru程hodoにni
大概taigaiうんざりだったんだunzaridattanda
哀aiなんてnante大体daitai知shiらないままranaimama
偽itsuwaりのrino内uchiにni溶toけてkete行iくからkukara
悪役akuyakuもmo批判hihanもmo引hiきki受uけたketa
それしかなかったsoreshikanakatta
必然hitsuzenだda
きっとこれはただのkittokorehatadano張haりぼてだriboteda
死物狂shinimonoguruいでide抗aragaったってttatte
慈悲jihiすらsura無naいんだinda
当aてもないtemonai理想risouをwo追oいi求motoめるmeru度tabiにni
霞kasuんでnde行iくku消kiえないenai面影omokage
偽善gizenとto犠牲giseiのno仮面kamenをwo重kasaねたneta
下kudaらないranai幻想gensouはha
皮肉hinikuのようにnoyouni取toりri憑tsuいてite
欺azamuきki続tsuduけるのだろうkerunodarou
陋劣rouretsuなna喧騒kensouにni溢afuれたreta
穢kegaれたreta妄言mougenはha
飾kazaったtta色iroがga剥haがれるgareru程hodo
大概taigai崩kuzuれていったんだreteittanda
逃niげge場baなんてnante無naかったkatta
行iku宛aてさえもtesaemo見失miushinaったんだttanda
積tsuみmi上aげたgeta人生jinseiもmo
怠惰taidaとto言iってtte蹴落keoとしたtoshita
分waかりkari切kiっていたはずだtteitahazuda
でもdemo何naniかをkawo信shinじたかったjitakatta
まだmada縋sugaっていたtteita
隷属reizokuとto玩弄ganrouがga全subeてのteno
机上kijouのno空論kuuronはha
無様buzamaなna態teiをwo虚仮kokeにしてnishite
さぞごsazogo満悦manetsuだろdaro
狡猾koukatsuとto服従fukujuuがga全subeてのteno
醜minikuいi道化doukeとかtoka
腐kusaったtta反吐hedoがga出deるru程hodoにni
大概taigaiうんざりだったんだunzaridattanda