夏なつは抜ぬけ殻がら
魔物まものに足あしをすくわれて
夜よるの空そらを見上みあげたまま
動うごけなくなった
裏切うらぎられる事ことに慣なれすぎた私わたしを
1番ばん裏切うらぎっていたのはきっといつも私わたしだった
不甲斐ふがいない生活せいかつを
やるせない毎日まいにちを
小銭こぜに握にぎりしめて
濃こいめの酒さけで薄うすめてゆく
いつからだろうか
優やさしくありたいのに
頭あたまの中なかではいつだって毒どくづくばかり
目めに見みえないものに一喜一憂いっきいちゆうして
手てに入いれたことさえ気きづけなくて
中央線ちゅうおうせん西にし荻窪おぎくぼ駅えきひとつ入はいった
路地裏ろじうらの301号ごう室しつで悶もだえてる
おぼろげな夏なつ
焼やけたプラスチックの匂におい
ああーーー
夏なつは人ひとを少すこしずっ
蝕むしばんで行いく
焼やけた肌はだ
学生がくせいの声こえ
楽たのしそうな2人ふたり
少すこしずつみんな壊こわれていく
どうせ無なくなるんだ
大切たいせつな物ものもあの場所ばしょも
いつからだろうか
弱虫よわむしになってしまったのは
中央線ちゅうおうせん西にし荻窪おぎくぼ駅えきひとつ入はいった
路地裏ろじうらの301号ごう室しつで悶もだえてる
寂さびしすぎる夏なつ
冷つめたい夏なつの魔物まものに会あった
ああーーー
夏なつは私わたしを壊こわしていく
懐なつかしい思おもい出でが苦くるしくさせる
君きみを思おもい出だしている
少すこしずつ私わたしは壊こわれていく
夏natsuはha抜nuけke殻gara
魔物mamonoにni足ashiをすくわれてwosukuwarete
夜yoruのno空soraをwo見上miaげたままgetamama
動ugoけなくなったkenakunatta
裏切uragiられるrareru事kotoにni慣naれすぎたresugita私watashiをwo
1番ban裏切uragiっていたのはきっといつもtteitanohakittoitsumo私watashiだったdatta
不甲斐fugaiないnai生活seikatsuをwo
やるせないyarusenai毎日mainichiをwo
小銭kozeni握nigiりしめてrishimete
濃koいめのimeno酒sakeでde薄usuめてゆくmeteyuku
いつからだろうかitsukaradarouka
優yasaしくありたいのにshikuaritainoni
頭atamaのno中nakaではいつだってdehaitsudatte毒dokuづくばかりdukubakari
目meにni見miえないものにenaimononi一喜一憂ikkiichiyuuしてshite
手teにni入iれたことさえretakotosae気kiづけなくてdukenakute
中央線chuuousen西nishi荻窪ogikubo駅ekiひとつhitotsu入haiったtta
路地裏rojiuraのno301号gou室shitsuでde悶modaえてるeteru
おぼろげなoborogena夏natsu
焼yaけたketaプラスチックpurasuchikkuのno匂nioいi
ああaaーーー
夏natsuはha人hitoをwo少sukoしずっshizuxtu
蝕mushibaんでnde行iくku
焼yaけたketa肌hada
学生gakuseiのno声koe
楽tanoしそうなshisouna2人futari
少sukoしずつみんなshizutsuminna壊kowaれていくreteiku
どうせdouse無naくなるんだkunarunda
大切taisetsuなna物monoもあのmoano場所basyoもmo
いつからだろうかitsukaradarouka
弱虫yowamushiになってしまったのはninatteshimattanoha
中央線chuuousen西nishi荻窪ogikubo駅ekiひとつhitotsu入haiったtta
路地裏rojiuraのno301号gou室shitsuでde悶modaえてるeteru
寂sabiしすぎるshisugiru夏natsu
冷tsumeたいtai夏natsuのno魔物mamonoにni会aったtta
ああaaーーー
夏natsuはha私watashiをwo壊kowaしていくshiteiku
懐natsuかしいkashii思omoいi出deがga苦kuruしくさせるshikusaseru
君kimiをwo思omoいi出daしているshiteiru
少sukoしずつshizutsu私watashiはha壊kowaれていくreteiku