上澄みとヘドロ 歌詞 彩糸乃七 feat. 初音ミク ふりがな付

透すき通とおる湖みずうみの 上澄うわずみだけを掬すくって
髪かみを梳すき 口くちにする そうして生いきてきた
造つくられた白しろい海うみ 気付きづけばそこにいた
汚きたないものは要いらない 私わたしの無菌むきん室しつ

直すぐ下したに絡からみつく
ヘドロに気きづかぬ様よう
足たらぬ頭あたまで自分じぶんを騙だます
だって 出でられはしないのだ

だけど無性むしょうに全すべてを浸ひたしたくなる
息いきを止とめ 体中からだじゅう穢けがれに浸ひたしたなら
もう戻もどれなくていい

寄よせ返かえす泥濘ぬかるみが 目めの裏うらに焼やき付ついて
自みずからの意思いしさえも 解わからず生いきてきた
騙だまされた黒くろい海うみ 気付きづけばそこにいた
肉体にくたいの檻おりの中なか 声こえ無なく蝕むしばまれて

直すぐ下したに待まち受うける
奈落ならくに気きづかぬ様よう
虚空こくうを見みつめ微笑ほほえむ度たび
恐怖きょうふに何処どこかが凍こおるのだ

ゼロに塗まみれた鼓動こどうを満みたしたくなる
どこまでも沈しずみゆく私わたしに疲つかれたなら
もう 手てを離はなしていい

だけど無性むしょうに全すべてを浸ひたしたくなる
息いきを止とめ 体中からだじゅう穢けがれに浸ひたしたなら
ゼロに塗まみれた鼓動こどうを満みたしたくなる
どこまでも沈しずみゆく私わたしに疲つかれたなら
もう