父とうさん 母かあさん
ごめんね
僕ぼくはどうやっても、戻もどれないみたいだ
遣やる瀬無せないことばかりが続つづく、こんな世よの中なかで
何なんの取とり柄えもない僕ぼくは平凡へいぼんな日々ひびを過すごして
"愛あいしてくれる人ひと"なんて別べつにいないから
この先さきの人生じんせいに生いきる価値かちなどないんだろう、きっと
登のぼるビルの階段かいだんは 僕ぼくが生いきた日々ひびより少すくないのに
高たかく、高たかく、伸のばした躰からだは僕ぼくを押おし潰つぶしてしまうだろう
愛あいせなかった家族かぞく そんなに多おおくないけど友達ともだちも居いた
誰だれもが日々ひびを生いきてるだけで
悪わるいのは
僕ぼくだって生いきてたかったんだ
「誰だれだってきっとそうでしょう?」
正直者しょうじきものが莫迦ばかを見みるこんな世界せかいなら消きえてしまえよ
神様かみさま、教おしえて
自殺じさつ志願者しがんしゃが生いきてく理由りゆうを
嗚咽おえつに似にた叫さけびは空そらに浮うかんで
足元あしもとが揺ゆれるよ
もう戻もどれないだろう
騒さわがしい朝あさの街まちで 少年しょうねんがビルから飛とび降おりたニュース
「誰だれも僕ぼくの心こころの中なかまで、見みちゃいなくて」
苦くるしさの中なか 生いきる不安ふあんに苛さいなまれてしまうけれど
吐はき出だした言葉ことばさえ誰だれにも届とどきやしないから
終おわらせたいんだよ
見渡みわたす涙なみだの海うみは 霞かすんでいくこの瞳めに見みえないのに
深ふかく、深ふかく 潜もぐった心こころは僕ぼくを溺おぼれさせてしまうだろう
愛あいしていた日々ひびも どこかに代かわりが居いると解わかっているから
誰だれもが孤独こどくを恐おそれながら 憂うれいているんだろう
僕ぼくだって死しにたくはないんだ
いつだって目めを逸そらしてた
優やさしさばかり奪うばわれるこんな時代じだいなら捨すててしまえよ
ねえ、いま教おしえて 円周率えんしゅうりつ3で割われる輪廻りんねを
嗚咽おえつが鼓膜こまくを引ひき裂さいて朝日あさひに"さよなら"を告つげるよ
「もう戻もどれない」なんて、思おもいたくはなかったな
いつか 生うまれ変かわれる日ひが来くるなら
今いま、この景色けしきを――
父touさんsan 母kaaさんsan
ごめんねgomenne
僕bokuはどうやってもhadouyattemo、戻modoれないみたいだrenaimitaida
遣yaるru瀬無senaいことばかりがikotobakariga続tsuduくku、こんなkonna世yoのno中nakaでde
何nanのno取toりri柄eもないmonai僕bokuはha平凡heibonなna日々hibiをwo過suごしてgoshite
"愛aiしてくれるshitekureru人hito"なんてnante別betsuにいないからniinaikara
このkono先sakiのno人生jinseiにni生iきるkiru価値kachiなどないんだろうnadonaindarou、きっとkitto
登noboるruビルbiruのno階段kaidanはha 僕bokuがga生iきたkita日々hibiよりyori少sukuないのにnainoni
高takaくku、高takaくku、伸noばしたbashita躰karadaはha僕bokuをwo押oしshi潰tsubuしてしまうだろうshiteshimaudarou
愛aiせなかったsenakatta家族kazoku そんなにsonnani多ooくないけどkunaikedo友達tomodachiもmo居iたta
誰dareもがmoga日々hibiをwo生iきてるだけでkiterudakede
悪waruいのはinoha
僕bokuだってdatte生iきてたかったんだkitetakattanda
「誰dareだってきっとそうでしょうdattekittosoudesyou?」
正直者syoujikimonoがga莫迦bakaをwo見miるこんなrukonna世界sekaiならnara消kiえてしまえよeteshimaeyo
神様kamisama、教oshiえてete
自殺jisatsu志願者shigansyaがga生iきてくkiteku理由riyuuをwo
嗚咽oetsuにni似niたta叫sakeびはbiha空soraにni浮uかんでkande
足元ashimotoがga揺yuれるよreruyo
もうmou戻modoれないだろうrenaidarou
騒sawaがしいgashii朝asaのno街machiでde 少年syounenがgaビルbiruからkara飛toびbi降oりたritaニュnyuースsu
「誰dareもmo僕bokuのno心kokoroのno中nakaまでmade、見miちゃいなくてchainakute」
苦kuruしさのshisano中naka 生iきるkiru不安fuanにni苛sainaまれてしまうけれどmareteshimaukeredo
吐haきki出daしたshita言葉kotobaさえsae誰dareにもnimo届todoきやしないからkiyashinaikara
終oわらせたいんだよwarasetaindayo
見渡miwataすsu涙namidaのno海umiはha 霞kasuんでいくこのndeikukono瞳meにni見miえないのにenainoni
深fukaくku、深fukaくku 潜moguったtta心kokoroはha僕bokuをwo溺oboれさせてしまうだろうresaseteshimaudarou
愛aiしていたshiteita日々hibiもmo どこかにdokokani代kaわりがwariga居iるとruto解wakaっているからtteirukara
誰dareもがmoga孤独kodokuをwo恐osoれながらrenagara 憂ureいているんだろうiteirundarou
僕bokuだってdatte死shiにたくはないんだnitakuhanainda
いつだってitsudatte目meをwo逸soraしてたshiteta
優yasaしさばかりshisabakari奪ubaわれるこんなwarerukonna時代jidaiならnara捨suててしまえよteteshimaeyo
ねえnee、いまima教oshiえてete 円周率ensyuuritsu3でde割waれるreru輪廻rinneをwo
嗚咽oetsuがga鼓膜komakuをwo引hiきki裂saいてite朝日asahiにni"さよならsayonara"をwo告tsuげるよgeruyo
「もうmou戻modoれないrenai」なんてnante、思omoいたくはなかったなitakuhanakattana
いつかitsuka 生uまれmare変kaわれるwareru日hiがga来kuるならrunara
今ima、このkono景色keshikiをwo――