刹那花火 歌詞 森中花咲 ふりがな付

しゃなり、ちょいと気取きどって
ひらり、金魚きんぎょになって
ゆらり、揺ゆらして髪飾かみかざり

こつり、音おと鳴ならして
参まいりましょ
今宵こよいはお祭まつり

灯あかりは連つらなって
通とおりは賑にぎわって
するり、かき分わけ人ひとの波なみ

ふわり、宙ちゅうに浮うかんだ
ほてり心地ごごちも今日きょうは愛いとしい

泡沫うたかた模様もようの町まちに
ひゅっと響ひびいて、一二三ひいふうみい
見上みあげた空そらに

描えがく描えがく夢ゆめは現うつつは
かくも美うつくしい

月夜つきよにパッパッパッと咲さいてはらはらり
鮮あざやかに刹那せつな花火はなび
何故なぜか夏なつはふと切せつなくなってしまうから

月夜つきよにパッパッパッと咲さいてはらはらり
高たからかに花はなのように
あぁ今宵こよいを飾かざるのです
祭まつりばやしの鳴なるまにまに

ずらり、並ならぶお面めん
笑わらい声ごえにのって
赤あかい大おおきなりんご飴あめ

きらり、お月つきさんも
おいでませ今宵こよいはお祭まつり

幻まぼろしみたいに、一二三ひいふうみい
弾はじけちゃって、一二三ひいふうみい
消きえる夜よるでも

描えがく描えがく夢ゆめは現うつつは
かくも美うつくしく輝かがやいて

ほんの一夜いちやの祭まつり騒さわぎさ
ほら損そん損そん、踊おどらにゃ損そん損そん
心こころのまま

月夜つきよにパッパッパッと咲さいてはらはらり
さながらに夏なつは花火はなび
燃もえて消きえてやがて寂さびしくもなりましょう

それでもパッパッパッと咲さいてはらはらり
だから輝かがやくのでしょう
あぁ心こころに焼やき付ついては消きえないほどに
焦こがれ焦こがれて刹那せつなに咲さいて