ロジカルシーカー 歌詞 犬丸芝居小屋 feat. 鏡音リン ふりがな付

「目めを開あけてよ」
半色はしたいろした眼めが見みたくて、白しろい部屋へやに反響はんきょう 独ひとり言ごと
「目めを開あけてよ」
異ことを常じょうにし、心底しんてい読よめぬ彼かれの殺さっ気きが立たってる気きがした
「助たすけたいですか」
昔むかしから優やさしく怪あやしい博士はかせが注射器ちゅうしゃき持もった
「みつけてきてくださいね」
痛いたみなかった、今様いまよう色いろの、目めと目めがあった、気きを失うしなった

いちにのさん、はいで、(這はいて)、ハイで!
きっと浮うかんでる感覚かんかく
知能ちのうを持もった芋虫いもむしは言いった
「泣ないて馬謖ばしょく斬きりますか?」
ざんねんな、のうで、(いえす?)、のーで!
きっとひとりで迷まよってる
「ごめんね」なんてのは言いえない

「どこにいるの」
鏡かがみがあった、菜なの花色はないろの眼めがふたつどっち見みてた?
「どこにいるの」
扉とびらがあった、幾いくつもあった、壊こわれたパズル必死ひっしに集あつめた
「臆病おくびょうだなあ」
足元あしもとの猫ねこ、僕ぼくの内側うちがわ、見透みすかされてるみたいで
「臆病おくびょうだなあ、僕ぼくも」
猫ねこを抱かかえた、扉とびらを開あけた、決きめた僕ぼくは、迎むかえに行いくよ

いちにのさん、しーで、(如しいて)、しーで!
もっと叫さけぶよ、届とどくまで
紳士しんしなダンプティ・ハンプティ言いった
「棺はこに菊きくは入いれますか?」
からっぽな、のうで、(いえす?)、のーで!
もっとほんとは遊あそびたくて
「許ゆるして」なんてのはもっと言いえない

もーいーかい、(いいかい)、さあ、もういいかい
「ずっとひとりきりで生いきてく」
そう呟つぶやいた君きみの本音ほんねはもっと前まえから知しってる
もーいーよ、(いいよ)、そう、もういいよ
僕ぼくもおんなじさ知しってるよ
その中身なかみは僕ぼくだけでいーんだよ

いちにのさん、はいで、(吐はいて)、ハイで!
ずたぼろになった足引あしひき摺ずる
迷子まいご少女しょうじょのアリスは言いった
「毒どくもお皿さらも食たべちゃう?」
ざんねんな、のうで、(いえす?)、のーで!
ほんとは正ただしい道みち知しってる
「帰かえろう」なんてのも言いえないあたりがホント狂くるってる

いちにのさん、しーで、(如しいて)、しーで!
ちょっと寄より道みちしすぎたかな
心こころを模もした女王じょおうは言いった
「音おとにせねば伝つたわりません」
からっぽな、のうで、(のーで?)、いえす!
言いいたいこと、ちゃんと言いわなくちゃ
半色はしたいろの目めが合あった
この言葉ことばよ、君きみに伝つたわれ!