誰だれが架かけたか この山間やまあいに
手編てあみ つる草くさ かずら橋ばし
谷たにの背せに咲さく 一輪挿いちりんざしは
眩まぶしすぎます 私わたしには
岸きしの向むこうが 霞かすみます
またの逢瀬おうせは この山間やまあいに
今いまも佇たたずむ かずら橋ばし
越こえて行ゆくのは 大歩危おおぼけ小歩危こぼけ
浅瀬あさせ早瀬はやせの 瀬せの音おとに
心こころばかりが 先さきに行ゆく
剣つるぎ下おろしの この山間やまあいに
風かぜが鳴なります かずら橋ばし
人ひとの住すむ世よの 愛いとしさ知しって
揺ゆれる思おもいで 綱渡つなわたり
女おんなの一途いちずは 命懸いのちがけ
誰dareがga架kaけたかketaka このkono山間yamaaiにni
手編teaみmi つるtsuru草kusa かずらkazura橋bashi
谷taniのno背seにni咲saくku 一輪挿ichirinzaしはshiha
眩mabuしすぎますshisugimasu 私watashiにはniha
岸kishiのno向muこうがkouga 霞kasuみますmimasu
またのmatano逢瀬ouseはha このkono山間yamaaiにni
今imaもmo佇tatazuむmu かずらkazura橋bashi
越koえてete行yuくのはkunoha 大歩危ooboke小歩危koboke
浅瀬asase早瀬hayaseのno 瀬seのno音otoにni
心kokoroばかりがbakariga 先sakiにni行yuくku
剣tsurugi下oろしのroshino このkono山間yamaaiにni
風kazeがga鳴naりますrimasu かずらkazura橋bashi
人hitoのno住suむmu世yoのno 愛itoしさshisa知shiってtte
揺yuれるreru思omoいでide 綱渡tsunawataりri
女onnaのno一途ichizuはha 命懸inochigaけke