ゲララ ～奴隷の子とメデューサの娘～ 歌詞 暗黒童話P feat. 鏡音リン ふりがな付

奴隷どれいとして生うまれた者ものは 奴隷どれいで生涯しょうがいを終おえる
少年しょうねんソロンも例外れいがいなく その不条理ふじょうりに抗あらがえず

ソロンを救すくったその男おとこ 国くに一いち番ばんの彫刻ちょうこく師し
多おおくの弟子でしを抱かかえる 神かみに愛あいされた魔法まほうの手て
非業ひごうの表情ひょうじょう 実物じつぶつの如ごとし 真実しんじつに迫せまる
筋肉きんにく 流線りゅうせん 均等きんとう性せい すべて芸げいの域いきを超こえ
何人なんびとたりとも創作そうさく姿すがた明あかさぬ奇才きさい
人ひとも国くにも崇あがめ奉たてまつれ

奉公ほうこうしてから数すうヶ月かげつ 献身的けんしんてきな働はたらきが
認みとめられ刻こく刀とう持もたされる 彫ほり師しの未来みらいが開ひらかれる
技わざは磨みがかれ兄弟子あにでし ギルドにも認みとめられる中なかで
明あきらかになった師しの技わざの匠たくみ 届とどく気きがしない
一度いちどでいい その創作そうさくの様さまをこの目めで見みてみたい
掟おきて破やぶり 地下ちかのアトリエへ

少年しょうねんソロンが見みたもの 師しの秘密ひみつ 縛しばられた少女しょうじょはだれ?
物語ものがたりの中なかだけのはずじゃ!?
その目めが捉とらえた全すべては石いしとなる これが神々かみがみの御業みわざ
古いにしえの種族しゅぞく メデューサの娘むすめ!?

見みたことない我わが師しの顔かお 外道げどうみんな騙だまされてた
音おとを立たてた 見みつかった 意識いしき薄うすれ暗闇くらやみの中なか

殺ころされることはなかったが 足枷あしかせ付つけられ元もとの木阿弥もくあみ
「貴方あなたも捕つかまってしまったの?」不意ふいに言葉ことばを掛かけられた
名前なまえはパルだという娘むすめ 一族いちぞくは母ははと自分じぶんだけに
けれども母ははの首くびは採とられ 英雄えいゆうと讃たたえる者ものによって
屈託くったくなく話はなす その姿すがたは人間にんげんの如ごとく
母ははを失うしない ひとりひっそりと暮くらしていたのに
突然とつぜん平穏へいおん奪うばわれてしまう 飼かい殺ごろしの日々ひび
この目め 力ちから 羽根はねをむしる様ように

少年しょうねんソロンの新あらたな役割やくわりは 師しの「創作そうさく」小間使こまづかい
強つよい痛いたみ与あたえ力ちからを強制きょうせい発動はつどう
少女しょうじょはソロンを決けっして責せめなかった 初はじめての友達ともだちだと
悪わるいのは時代じだいと一部いちぶの悪人あくにん

このままでいいのだろうか 強つよく強つよく憧あこがれてた
いまだ勇気ゆうき振ふり絞しぼって こんなチャンス二に度どとないぞ

少年しょうねんソロンと少女しょうじょパルの脱出だっしゅつ 夜よるが明あけ光ひかりが差さす。
二人ふたりには縛しばるものがなくなった。
喜よろこび溢あふれ世界せかいは輝かがやいてた。
何なにもない二人ふたりだけど これからは共ともに歩あるいていこ

少年しょうねんソロンは「ずっと憧あこがれていた」王宮おうきゅうから見みる景色けしき
今いま確たしかに掴つかめる「神具しんぐ」を手てにした。
ここにありますは大変たいへん珍めずらしい 人智じんち超こえた生物なまものです。
献上けんじょうします。とくとお目めにかけください。