魔女の円舞曲 歌詞 奴狐 feat. 初音ミク,鏡音リン ふりがな付

一人ひとりの少年しょうねんが見みつけた古ふるびた本ほん
そこに記しるされていたのは
禁断きんだんの愛あいの記録きろく

物語ものがたりは再ふたたび動うごき始はじめる…

祈いのりを捧ささげる貴方あなたの目め
その先さきにあるのが
私わたしであるように
只一人ただひとりで祈いのる

罪つみと分わかっていたけど
これが定さだめならば
いいわ踊おどりましょう
二人ふたりだけの円舞曲わるつ

望のぞんだ幸しあわせと
罪つみの意識いしき巡めぐり
閉とざされた天てんの門もんは
祝福しゅくふく 呪のろい に変かえて

どこまでも堕おちてゆけると
覚悟かくごを決きめたあの日ひに
貴方あなたの見みせた笑顔えがお
どこか寂さびしげだった

汚けがれなき貴方あなたの心こころ
私わたしが守まもると決きめた
罪つみ分わかつその定さだめ
乗のり越こえるとそう誓ちかって

ついに暴あばかれるこの契ちぎり
紅あかい糸いとをちぎり

神かみの羊ひつじたちは
異端いたんを許ゆるさない

裁さばきの時とき迄までは
逆さからい続つづける
終末しゅうまつの天秤てんびんなど
この手てで壊こわしてみせる

堕おちてく二人ふたり
私わたしは魔女まじょ
確たしかめ合あった
あなたの温ぬくもり

「あなたと逝いけるなら幸しあわせよ」 / そして、さようなら
そして夜よるが明あける

一緒いっしょじゃなくてごめんねと
彼女かのじょを見みつけ呟つぶやく

すべての罪つみを背負せおい
その身みは灰はいと化かしていく

移うつろい変かわる歴史れきしの中なか
少女しょうじょが生うんだ呪のろいは
影かげに沈しずむ人ひとを
光ひかりへと導みちびく

―――古ふるい本ほんをふと開ひらいた
刻きざまれた物語ものがたりを
誰だれに伝つたえればいい
神かみはなお在あり続つづける

「愛あいした人ひとを殺ころしたのは私わたしです
私わたしこそが魔女まじょなのです。」
「抗あらがえぬ罪つみの重おもさ
それこそが、愛あいの重おもさなのです。」