東京 歌詞 ペルシカリア ふりがな付

この街まちに僕ぼくは一人ひとりだった

夕食代ゆうしょくだいの500円えんはハイライトに化ばけて 生なまぬるい空気くうきに煙けむりを吐はいてた
今月こんげつ分ぶんのバイト代だいは電車賃でんしゃちんで溶とけて 変かわらぬ風景ふうけい眺ながめて笑わらっていた

映画えいがの主人公しゅじんこうのめでたしめでたしのその後あとの
つまらぬ生活せいかつの僕ぼくからの「めでたくやってる?」なんてさ

遠とおくに見みえたビルの光ひかりの
ひとつひとつに命いのちがあって
青あおすぎる青春せいしゅんをこの街まちでかけて
人身じんしん事故じこにため息いきを吐ついたんだ

消きえ切きらない悲かなしみにも消費しょうひ税ぜいはかかって それでもいいかと笑わらえている
今月こんげつ分ぶんの薄うすい愛情あいじょう お釣つり分ぶんくらいでいいよ 笑わらえるよな笑わらえねえかって

全すべてのことがもっと楽らくならば
ひとりぼっちも怖こわくはないぜ
憂鬱ゆううつを何なにかで引ひく日々ひびに飽あきて
なけなしの金かねでこの街まちに来きても

寂さみしさなんてうまらないよ むしろ虚むなしくなっていく
この街まちで育そだったあの子こには 空そらの青あおさに気きづけないのか

遠とおくに見みえたビルの光ひかりの
ひとつひとつに命いのちがあって
青あおすぎる青春せいしゅんをこの街まちでかけて
人身じんしん事故じこにため息いきを吐ついて

それでもいいよ 一人ひとりじゃないぜ
終電しゅうでんは愛想あいそなく出でてしまうけど
他人たにんに見みえた一人一人ひとりひとりの中なか
君きみがいれば 寂さみしくないからさ