うっすら覚おぼえているんだよ
断片的だんぺんてきではあるけれど
うっすら感かんじていたんだよ
どうしようもない結末けつまつを
孤児みなしごだった僕ぼくたちは
表面的ひょうめんてきな優やさしさを
疑うたがうにはまだ幼おさなくて
傷きずつく姉あねをただ見みていた
ぽっかりお腹なかが空洞くうどうで
行いくあてもなくたどり着ついた
ひたすら冷つめたい壁かべと目めと
夜よな夜よな響ひびく叫さけび声ごえと
ずっと眺ながめていたんだよ
ちょっと開ひらいてる隙間すきまから
ずっと震ふるえていたんだよ
だって助たすけられなくって
自分じぶんの置おかれた境遇きょうぐうが
底辺ていへんだとすら知しらなくて
ただただ耐たえ忍しのんでたんだ
ただただ恐怖きょうふで恐こわくて恐こわくて張はり裂さけそう
なにもかもが全すべてを奪うばい去さる
五感ごかんの感情かんじょう狂くるった奴やつらの手て
その濁にごった腐くさった蝿はえのたかった
ドブの匂においの豚ぶためし腹はらにつめ(憎悪ぞうおの原石げんせき 磨みがけ磨みがけ)
足音あしおとが耳みみにこびりついた 本能ほんのうが警告けいこく音おんを鳴ならす
気きづけば手ては赤あかかった
夢ゆめの世せ界かいだね いけるのかな
遠とおいうんと遠とおい国くになのかな
僕ぼくらは花瓶かびんに挿さす花はななんだ 枯かれるまでむしって楽たのしむんだ
握にぎればパラパラと音おとが鳴なった
おとぎ話ばなしが好すきだった
お姫ひめさまに憧あこがれていた
心こころが崩壊ほうかいしそうでも
空想くうそうの世界せかい光ひかってた
お城しろに住すむってどんなだろ
全然ぜんぜんピンとこなくって
うっすら覚おぼえていることは
いつでも手てを握にぎってくれた
ずっと話はなしてくれたよね
ちょっとつじつま合あわなくて
クっと微笑ほほえむ天使てんしのよう
ぐっと心こころ痛いたくなって
どうしていつでも庇かばったの
どうして逃にげださなかったの
全すべて悪わるいのはあいつらだ
僕ぼくが王子おうじさ白馬はくばにまたがり助たすけるよ
十字じゅうじを持もて正義せいぎの裁さばきくらえ
濁にごった目玉めだまをほじくり瓶びんに詰つめ
ペンキよりも綺麗きれいな真まっ赤かな絨毯じゅうたん
無限むげんに広ひろがる血ちの海うみ素敵すてきだね
知しっていたよ僕ぼくがみんなみんな殺ころし君きみを傷きずつけるものから守まもる
全すべて君きみのためにやったことなんだ(合格ごうかくだこっちおいでおいで)
手てを広ひろげ抱だきしめてくれるよね
お姫ひめさま救すくいに参まいりました
どうして泣ないてるの?
夢ゆめの世せ界かいだねやっときたね
それが結末けつまつなら受うけ入いれるよ
ほらどこかで見みた景色けしきのようだ
やっぱり君きみは笑わらっていた
その銃口じゅうこうは幸しあわせのチケットだね
(遠とおい国くにからやってきました
この世よの不幸ふこうを取とり除のぞく
ようこそ我わが組織そしきへ 調停者ちょうていしゃ)
うっすらussura覚oboえているんだよeteirundayo
断片的danpentekiではあるけれどdehaarukeredo
うっすらussura感kanじていたんだよjiteitandayo
どうしようもないdoushiyoumonai結末ketsumatsuをwo
孤児minashigoだったdatta僕bokuたちはtachiha
表面的hyoumentekiなna優yasaしさをshisawo
疑utagaうにはまだunihamada幼osanaくてkute
傷kizuつくtsuku姉aneをただwotada見miていたteita
ぽっかりおpokkario腹nakaがga空洞kuudouでde
行iくあてもなくたどりkuatemonakutadori着tsuいたita
ひたすらhitasura冷tsumeたいtai壁kabeとto目meとto
夜yoなna夜yoなna響hibiくku叫sakeびbi声goeとto
ずっとzutto眺nagaめていたんだよmeteitandayo
ちょっとchotto開hiraいてるiteru隙間sukimaからkara
ずっとzutto震furuえていたんだよeteitandayo
だってdatte助tasuけられなくってkerarenakutte
自分jibunのno置oかれたkareta境遇kyouguuがga
底辺teihenだとすらdatosura知shiらなくてranakute
ただただtadatada耐taえe忍shinoんでたんだndetanda
ただただtadatada恐怖kyoufuでde恐kowaくてkute恐kowaくてkute張haりri裂saけそうkesou
なにもかもがnanimokamoga全subeてをtewo奪ubaいi去saるru
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そのsono濁nigoったtta腐kusaったtta蝿haeのたかったnotakatta
ドブdobuのno匂nioいのino豚butaめしmeshi腹haraにつめnitsume(憎悪zouoのno原石genseki 磨migaけke磨migaけke)
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そのsono銃口juukouはha幸shiawaせのsenoチケットchikettoだねdane
(遠tooいi国kuniからやってきましたkarayattekimashita
このkono世yoのno不幸fukouをwo取toりri除nozoくku
ようこそyoukoso我waがga組織soshikiへhe 調停者chouteisya)