夜想曲 歌詞 燐舞曲 ふりがな付

薄明はくめいが産うみ堕おとす闇やみは
無知むちな祈いのりを朧おぼろに隠かくした

歌うたいたい未来みらいなんてもう無ないさ
理想りそうに縋すがってる僕ぼくは
サヨナラも言いえたはずだったのに

満みたされない 救すくわれない
何なにをどうすればいい
この世よに道みちを遮さえぎるものがあるのなら
全すべて私わたしが覆くつがえす。

この街まちに迷まよい 浮うかびだすのは
絶望ぜつぼうか 希望きぼうか

ずっと歌うたえていた悲かなしみが
奥底おくそこで 重かさなって繋つながって 一ひとつになった
どうか奪うばわないで僕ぼくらから
伸のばす手段てが無なくても
離はなれぬように捧ささぐセレナーデ

欠落けつらくが決きまってた未来みらいなんてさ
どうせ、僕ぼくには訪おとずれないくせに

くだらないよ、もう全部ぜんぶ消けし去さって
二に度どと終おわらせないように
別わかれの運命さだめを書かき換かえてよ

間違まちがって暗闇くらやみに落おっこちて
すべて失うしなっても
僕ぼくたちは必かならずここに居いるから

声こえは変かわらず 繰くり返かえしても構かまわない

きっと抱いだいていた悲かなしみが
モノクローム 彩いろどって拡ひろがって 一ひとつになった
何度なんど奪うばわれても終おわれない
また "罪つみ" 重かさねていい "罰ばつ" 繰くり返かえす今いま
ここで 響ひびいてゆく
この声こえ 叶かなえられる日ひまで

この音ねに宿やどる祈いのりが
蒼あおい空想くうそうを引ひき裂さいて
バラバラに別わかつとしても

幾重いくえにも絡からまった平行線へいこうせんの果はて 辿たどり着つく
僕ぼくらだけの終焉フィナーレ

狂くるい出だした絶望ぜつぼうが
夜明よあけ前まえに
交まじわって連つらなって "あの日ひ" を描えがいた
仕組しくまれた世界せかいから
その手てを掴つかむまで
護まもり継つがれてゆくセレナーデ