怪奇小説 歌詞 エイハブ feat. 可不 ふりがな付

「そうだそうだ、知しらないなら教おしえたげるよ。」
お願ねがいです、頼たのんでもいないその悪意あくいで
僕ぼくらを染そめ上あげないで!

知しらないまんまで良いいんだ。
その行為こういに何なにを得える?
あぁ悲かなしくも手出てだし無用むよう、
及およばない事ことばっか。

想像そうぞうを拒こばんだ。
その対価たいかはどこにある?
ほら、無理むりせずに、着実ちゃくじつに。
ただ何なにかがつかえている。

擦すった揉もんだ、惚ほれた腫はれたの憂うれいで
この世よの事こと全ぜん部分ぶわかった気きになって。
後うしろ暗ぐらく荒すさむ心こころのまま、
この悪意あくいを世よに散蒔ばらまくよ。

「分わからないもんはそのまんま置おいとこうぜ。気付きづくって辛つらい事ことだしさ。」
どうどう、どうどう。
「さあ、怪怪かいかい奇奇きき上等じょうとう、
どっちみち僕ぼくらは畜生道ちくしょうどう。」
そんな強つよがりの限界げんかいに気付きづいた時とき、
知しることの価値かちを知しる。

人生じんせいは悲劇ひげきか?人生じんせいは喜劇きげきか?
そんな事ことも分わからないまま、ここまで生いきてきた。
考かんがえてしまうわ、「これまで全部ぜんぶ間違まちがい?」とか。
ほら、気付きづくって残酷ざんこくだ。

怖こわいならそう言いえば良いい。
変かわる事ことが怖こわいのは皆みんながそうさ。
否定ひていされたくないと、向むき合あう事ことをやめないで。
分わからないのなら、教おしえようか?

知しらなければ、今いま何なにが無なかったのか?
分わからない程ほどの所ところにいた。
茫々ぼうぼう、茫々ぼうぼう。
「さあ、怪怪かいかい奇奇きき上等じょうとう、
どっちみち僕ぼくらは畜生道ちくしょうどう。」
これは強つよがりと別べつのものだ。
悲劇ひげきか喜劇きげきか、答こたえを出だしていた。
全すべてまだ間違まちがいでは無ないと
気きづいたとき、知しることの価値かちを知しる。
それまでの僕ぼくを知しる。