貝殻かいがらに包つつまれて生ままれ落おちた私わたしたちは
大切たいせつに守まもられて、閉塞感へいそくかんで死しんでく
"現在いま"だけを生いきてたいな、あの泳およぐ魚さかなのように
"過去かこ"を生いきた私わたしはすぐさま"未来みらい"を生いきなきゃいけなくて
横よこになり目めを瞑つむって、呼吸こきゅう整ととのえ、意識いしきは絶たえる
毎晩まいばん、ベッドの上うえで死しの練習れんしゅうをしてその時ときを待まつ
あの綺羅きらびやかに降ふる流星雨りゅうせいうを
大事だいじに集あつめて、函はこに閉しまっては
開あけることもなくその美うつくしさに
慣なれてしまうことを恐おそれた
月つきは埋うずみ、ラピスラズリの雨あめ
両りょうの手て一杯いっぱい、掬きくして飲のみ干ほせ
私わたしをあれだけ占しめていたものの
代かわりに今いまだけ満みたしてよ
周まわりのようになろうとして足たりないものを集あつめていた
気きがつけばいつの間まにか"私わたし"を置おいてきていた
今いままでに選えらび取とったものじゃなくて
今いままでに選えらび取とらずにいたものとその理由りゆうが自分じぶんを表あらわしてた
小ちいさな傷きずに大おおきな包帯ほうたい巻まいて嗚呼ああ、イタイイタイ
大おおきな傷きずを直隠ひたかくしてなんでもないとまた、ワライワライ
生いきている人ひとはもう旅立たびだって
存在そんざいだけの人ひとが残のこされた
一いち日にちだけの不安ふあんを一生涯いっしょうがいの不安ふあんとすり変かえ騒さわぎまわっては
倒たおれそうになる度たび、足あしを出だし、
それを何度なんども繰くり返かえし進すすむ
歩あるくと呼よぶには非道ひどく不恰好ぶかっこう
そんな私わたし達たちどこへ往いく?
あの数すう条じょうの光ひかる流星雨りゅうせいうを
大事だいじに集あつめて、空そらに還かえした
心こころはいつしか移うつろいゆくから
せめて今いまだけ笑わらっていて
報むくいも救すくいも何なにもいらないわ
厳冬げんとうのなかで水中花すいちゅうかよ咲さけ
始はじまることも終おわることもない
そんな世界せかいで君きみは歌うたう
貝殻kaigaraにni包tsutsuまれてmarete生maまれmare落oちたchita私watashiたちはtachiha
大切taisetsuにni守mamoられてrarete、閉塞感heisokukanでde死shiんでくndeku
"現在ima"だけをdakewo生iきてたいなkitetaina、あのano泳oyoぐgu魚sakanaのようにnoyouni
"過去kako"をwo生iきたkita私watashiはすぐさまhasugusama"未来mirai"をwo生iきなきゃいけなくてkinakyaikenakute
横yokoになりninari目meをwo瞑tsumuってtte、呼吸kokyuu整totonoえe、意識ishikiはha絶taえるeru
毎晩maiban、ベッドbeddoのno上ueでde死shiのno練習rensyuuをしてそのwoshitesono時tokiをwo待maつtsu
あのano綺羅kiraびやかにbiyakani降fuるru流星雨ryuuseiuをwo
大事daijiにni集atsuめてmete、函hakoにni閉shiまってはmatteha
開aけることもなくそのkerukotomonakusono美utsukuしさにshisani
慣naれてしまうことをreteshimaukotowo恐osoれたreta
月tsukiはha埋uzuみmi、ラピスラズリrapisurazuriのno雨ame
両ryouのno手te一杯ippai、掬kikuしてshite飲noみmi干hoせse
私watashiをあれだけwoaredake占shiめていたもののmeteitamonono
代kaわりにwarini今imaだけdake満miたしてよtashiteyo
周mawaりのようになろうとしてrinoyouninaroutoshite足taりないものをrinaimonowo集atsuめていたmeteita
気kiがつけばいつのgatsukebaitsuno間maにかnika"私watashi"をwo置oいてきていたitekiteita
今imaまでにmadeni選eraびbi取toったものじゃなくてttamonojanakute
今imaまでにmadeni選eraびbi取toらずにいたものとそのrazuniitamonotosono理由riyuuがga自分jibunをwo表arawaしてたshiteta
小chiiさなsana傷kizuにni大ooきなkina包帯houtai巻maいてite嗚呼aa、イタイイタイitaiitai
大ooきなkina傷kizuをwo直隠hitakakuしてなんでもないとまたshitenandemonaitomata、ワライワライwaraiwarai
生iきているkiteiru人hitoはもうhamou旅立tabidaってtte
存在sonzaiだけのdakeno人hitoがga残nokoされたsareta
一ichi日nichiだけのdakeno不安fuanをwo一生涯issyougaiのno不安fuanとすりtosuri変kaえe騒sawaぎまわってはgimawatteha
倒taoれそうになるresouninaru度tabi、足ashiをwo出daしshi、
それをsorewo何度nandoもmo繰kuりri返kaeしshi進susuむmu
歩aruくとkuto呼yoぶにはbuniha非道hidoくku不恰好bukakkou
そんなsonna私watashi達tachiどこへdokohe往iくku?
あのano数suu条jouのno光hikaるru流星雨ryuuseiuをwo
大事daijiにni集atsuめてmete、空soraにni還kaeしたshita
心kokoroはいつしかhaitsushika移utsuろいゆくからroiyukukara
せめてsemete今imaだけdake笑waraっていてtteite
報mukuいもimo救sukuいもimo何naniもいらないわmoiranaiwa
厳冬gentouのなかでnonakade水中花suichuukaよyo咲saけke
始hajiまることもmarukotomo終oわることもないwarukotomonai
そんなsonna世界sekaiでde君kimiはha歌utaうu