よみ:かたみちりょこうき
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もう随分ずいぶん歩あるいてきた
それはそれは長ながい旅たびだ
忘わすれないように夜よるの数かずだけ
慈いつくしんだ遠とおい日々ひびを
もう何度なんども同おなじ声こえが
後うしろから僕ぼくを呼よぶんだ
「踵きびすを返かえせ」
足あしは竦すくむけど行いかなきゃ
見慣みなれた背中せなかが滲にじんで
見みえたのは何故なぜ?
にわかに翳かげりゆく世界せかいで
目めを凝こらしてた
どれほど上手じょうずに伝つたえられるだろうか
その手てをすり抜ぬけ
最後さいごの破片はへんになるまで
聞きいてよ
もう充分じゅうぶん手放てばなしたろ?
これ以上いじょう奪うばってくれるな
いくら後うしろ髪がみ掴つかんでも変かわらない
変かえれない 帰かえらない
仄暗ほのぐらい畦道あぜみち 淡あわく烟けぶる花はな
あやふや 口遊くちずさむ 揺籃ようらん歌か
幼おさないあの日ひの面影おもかげ探さがして
靴音くつおと忍しのばせ 独ひとりゆく
見慣みなれた背中せなかが滲にじんで
見みえたのは何故なぜ?
にわかに翳かげりゆく世界せかいで
目めを凝こらしてた
どれほど上手じょうずに伝つたえられるだろうか
その手てをすり抜ぬけ
最後さいごの破片はへんになるまで
本当ほんとうは気きづいてた 優やさしい嘘うそも
ぎこちない愛あい 裏返うらがえした言葉ことばも
全部ぜんぶ 今日きょうまでの僕ぼくを
まもってくれてた
それはそれは長ながい旅たびだ
忘わすれないように夜よるの数かずだけ
慈いつくしんだ遠とおい日々ひびを
もう何度なんども同おなじ声こえが
後うしろから僕ぼくを呼よぶんだ
「踵きびすを返かえせ」
足あしは竦すくむけど行いかなきゃ
見慣みなれた背中せなかが滲にじんで
見みえたのは何故なぜ?
にわかに翳かげりゆく世界せかいで
目めを凝こらしてた
どれほど上手じょうずに伝つたえられるだろうか
その手てをすり抜ぬけ
最後さいごの破片はへんになるまで
聞きいてよ
もう充分じゅうぶん手放てばなしたろ?
これ以上いじょう奪うばってくれるな
いくら後うしろ髪がみ掴つかんでも変かわらない
変かえれない 帰かえらない
仄暗ほのぐらい畦道あぜみち 淡あわく烟けぶる花はな
あやふや 口遊くちずさむ 揺籃ようらん歌か
幼おさないあの日ひの面影おもかげ探さがして
靴音くつおと忍しのばせ 独ひとりゆく
見慣みなれた背中せなかが滲にじんで
見みえたのは何故なぜ?
にわかに翳かげりゆく世界せかいで
目めを凝こらしてた
どれほど上手じょうずに伝つたえられるだろうか
その手てをすり抜ぬけ
最後さいごの破片はへんになるまで
本当ほんとうは気きづいてた 優やさしい嘘うそも
ぎこちない愛あい 裏返うらがえした言葉ことばも
全部ぜんぶ 今日きょうまでの僕ぼくを
まもってくれてた