「さて ぼくはといえば
恥はずかしい次第しだいで
ここがどこだかもわからないのでした!」
ああ ぼくらといえば それからの終夜よもすがら
難むずかしいお題だいで ぼくは 幾許ここらなる獏ばくの真似まね事ごとから
きみの顔かおすらも思おもい出だせないな ふたふさ みふさ
摘つんで眺ながめて口くちに放ほうり込こむだけ
それからの途次みちすがら なら ぼくはといえば
ぼくは 御蔵おくらなる幕まくを片端かたはしから もどかしい課題かだいで
ふたはこ みはこ 意味いみの凡おおすらも書かき出だせないな
開ひらいて絡からめて外そとに放ほうり出だしたことだけ
足たした また足たした 縋すがるトロイオンスの
嘆なげきと羽檄うげきは 狭間はざまに落おちた?
見みては寄よりだす艮うしとら なら 明日あすはひそやかに
いつか知しらぬ間まの青空あおぞら ぼくを掻かき抱いだき
それは墨すみ銀ぎんを溶とかした陽ひと麦稈むぎがら 御み手てに射返いかえした夢ゆめは夜降よぐたち
なら 明日あしたはくきやかに 凍いては揺ゆりだした夜空よぞら
ぼくを纏まとい付つき いつも知しらぬままの身空みそら
夜よるに掻かき消けした だけど ぼくはきみとちがうひと
空そらは飛とび立たつのさ それなら それなら?
さあ ぼくはといえば これからの次第しだい柄がら
愚おろかしいみたいで ぼくは 幾いくらなる朔さくの空むなしき骸から
千々ちぢの赭そおすらも踏ふみ仇あだせないな ふたたび みたび
沈しずんで浮うかんで澪みおに流ながれ落おつだけ
これからの終日ひもすがら ああ ぼくはといえば
ぼくは 荷鞍にぐら付つく巨躯きょくと隣となりずから 懐なつかしい有待うだいで
ふたはこ みはこ 日々ひびの八百やおさえも掬すくい出だせないな
結むすんで投とうじて空そらに放ほうり出だしたことだけ
課かした また課かした 積つもるライトワンスの
悲劇ひげきと罅隙かげきは 無様ぶざまに朽くちた?
待まてば去さりだす海原うなばら なら 況ましてかごやかに
いつか要いらぬ間まの寒空さむぞら きみは帰かえり着つき
それは木蠹蛾ぼくとうがにも似にた色いろ 叉手さでに見み果おおした夢ゆめは音ねに立たち
それから?
なら 況ましてけざやかに 似にては吊つりだした夜空よぞら
意味いみは凍こおりつき いつも消きえぬままのイドラ
夜よるに投なげだした だから ぼくはきみとちがうひと
空そらはさんざめき それから?
そしてたしやかに 果はては洩もりだした夜空よぞら
きみは辿たどり着つき いつも癒いえぬままのまほら
夜よるを押おしだした それじゃ ぼくはきみに能あたうひと
空そらに在あり立たつのさ それなら それなら?
「さてsate ぼくはといえばbokuhatoieba
恥haずかしいzukashii次第shidaiでde
ここがどこだかもわからないのでしたkokogadokodakamowakaranainodeshita!」
ああaa ぼくらといえばbokuratoieba それからのsorekarano終夜yomosugara
難muzukaしいおshiio題daiでde ぼくはbokuha 幾許kokoraなるnaru獏bakuのno真似mane事gotoからkara
きみのkimino顔kaoすらもsuramo思omoいi出daせないなsenaina ふたふさfutafusa みふさmifusa
摘tsuんでnde眺nagaめてmete口kuchiにni放houりri込koむだけmudake
それからのsorekarano途次michisugara ならnara ぼくはといえばbokuhatoieba
ぼくはbokuha 御蔵okuraなるnaru幕makuをwo片端katahashiからkara もどかしいmodokashii課題kadaiでde
ふたはこfutahako みはこmihako 意味imiのno凡ooすらもsuramo書kaきki出daせないなsenaina
開hiraいてite絡karaめてmete外sotoにni放houりri出daしたことだけshitakotodake
足taしたshita またmata足taしたshita 縋sugaるruトロイオンスtoroionsuのno
嘆nageきとkito羽檄ugekiはha 狭間hazamaにni落oちたchita?
見miてはteha寄yoりだすridasu艮ushitora ならnara 明日asuはひそやかにhahisoyakani
いつかitsuka知shiらぬranu間maのno青空aozora ぼくをbokuwo掻kaきki抱idaきki
それはsoreha墨sumi銀ginをwo溶toかしたkashita陽hiとto麦稈mugigara 御mi手teにni射返ikaeしたshita夢yumeはha夜降yogutaちchi
ならnara 明日ashitaはくきやかにhakukiyakani 凍iてはteha揺yuりだしたridashita夜空yozora
ぼくをbokuwo纏matoいi付tsuきki いつもitsumo知shiらぬままのranumamano身空misora
夜yoruにni掻kaきki消keしたshita だけどdakedo ぼくはきみとちがうひとbokuhakimitochigauhito
空soraはha飛toびbi立taつのさtsunosa それならsorenara それならsorenara?
さあsaa ぼくはといえばbokuhatoieba これからのkorekarano次第shidai柄gara
愚oroかしいみたいでkashiimitaide ぼくはbokuha 幾ikuらなるranaru朔sakuのno空munaしきshiki骸kara
千々chijiのno赭sooすらもsuramo踏fuみmi仇adaせないなsenaina ふたたびfutatabi みたびmitabi
沈shizuんでnde浮uかんでkande澪mioにni流nagaれre落oつだけtsudake
これからのkorekarano終日himosugara ああaa ぼくはといえばbokuhatoieba
ぼくはbokuha 荷鞍nigura付tsuくku巨躯kyokuとto隣tonariずからzukara 懐natsuかしいkashii有待udaiでde
ふたはこfutahako みはこmihako 日々hibiのno八百yaoさえもsaemo掬sukuいi出daせないなsenaina
結musuんでnde投touじてjite空soraにni放houりri出daしたことだけshitakotodake
課kaしたshita またmata課kaしたshita 積tsuもるmoruライトワンスraitowansuのno
悲劇higekiとto罅隙kagekiはha 無様buzamaにni朽kuちたchita?
待maてばteba去saりだすridasu海原unabara ならnara 況maしてかごやかにshitekagoyakani
いつかitsuka要iらぬranu間maのno寒空samuzora きみはkimiha帰kaeりri着tsuきki
それはsoreha木蠹蛾bokutougaにもnimo似niたta色iro 叉手sadeにni見mi果ooしたshita夢yumeはha音neにni立taちchi
それからsorekara?
ならnara 況maしてけざやかにshitekezayakani 似niてはteha吊tsuりだしたridashita夜空yozora
意味imiはha凍kooりつきritsuki いつもitsumo消kiえぬままのenumamanoイドラidora
夜yoruにni投naげだしたgedashita だからdakara ぼくはきみとちがうひとbokuhakimitochigauhito
空soraはさんざめきhasanzameki それからsorekara?
そしてたしやかにsoshitetashiyakani 果haてはteha洩moりだしたridashita夜空yozora
きみはkimiha辿tadoりri着tsuきki いつもitsumo癒iえぬままのまほらenumamanomahora
夜yoruをwo押oしだしたshidashita それじゃsoreja ぼくはきみにbokuhakimini能ataうひとuhito
空soraにni在aりri立taつのさtsunosa それならsorenara それならsorenara?