母ははの声こえを背せにして 踵きびすをかえさず行ゆくは
凛りんと春はるに埋うもれる 永訣えいけつの朝あさ
嗚呼ああ 我われが沈しずめば祖国そこくも沈しずむ 一億いちおく特攻とっこうさきがけの
黒くろ鉄がねの城しろ 不沈ふちんの我わが名なは
大和やまと 舞まい咲さかせ飛沫しぶきを ちょうど見頃みごろの桜さくらさながら
せめて散ちるなら 刺さし違ちがえよう 我われは阿修羅あしゅらのごとく
奥歯おくばを噛かみ締しめ手てを振ふる そなたのその覚悟かくごこそ
この身みを燃もえ上あがらせる そなたのためにこそ
主砲しゅほう四十六三しじゅうろくさん基き九きゅう門もん 死しに遅おくれれば名折なおれなり
海原うなばら聳そびえる 不沈ふちんの我わが名なは
大和やまと さればいざ参まいらん 時代じだいのうねりに飲のまれようとも
天てんの運命さだめに刃向はむかってみせよう 我われは阿修羅あしゅらのごとく
ついに砲口ほうこうは火ひを噴ふかず 撃うたれ 撃うたれ ぶち抜ぬかれて
仰あおぐ曇天どんてん燃もやし尽つくして慟哭どうこくの海うみに沈しずむ
紺青こんじょうの海うみは残酷ざんこくにもあの日ひの地獄じごくをも薄うすれさせる
忘わすれないで 忘わすれないで我われは戦艦せんかん大和やまと
母hahaのno声koeをwo背seにしてnishite 踵kibisuをかえさずwokaesazu行yuくはkuha
凛rinとto春haruにni埋uもれるmoreru 永訣eiketsuのno朝asa
嗚呼aa 我wareがga沈shizuめばmeba祖国sokokuもmo沈shizuむmu 一億ichioku特攻tokkouさきがけのsakigakeno
黒kuro鉄ganeのno城shiro 不沈fuchinのno我waがga名naはha
大和yamato 舞maいi咲saかせkase飛沫shibukiをwo ちょうどchoudo見頃migoroのno桜sakuraさながらsanagara
せめてsemete散chiるならrunara 刺saしshi違chigaえようeyou 我wareはha阿修羅asyuraのごとくnogotoku
奥歯okubaをwo噛kaみmi締shiめme手teをwo振fuるru そなたのそのsonatanosono覚悟kakugoこそkoso
このkono身miをwo燃moえe上aがらせるgaraseru そなたのためにこそsonatanotamenikoso
主砲syuhou四十六三shijuurokusan基ki九kyuu門mon 死shiにni遅okuれればrereba名折naoれなりrenari
海原unabara聳sobiえるeru 不沈fuchinのno我waがga名naはha
大和yamato さればいざsarebaiza参maiらんran 時代jidaiのうねりにnounerini飲noまれようともmareyoutomo
天tenのno運命sadameにni刃向hamuかってみせようkattemiseyou 我wareはha阿修羅asyuraのごとくnogotoku
ついにtsuini砲口houkouはha火hiをwo噴fuかずkazu 撃uたれtare 撃uたれtare ぶちbuchi抜nuかれてkarete
仰aoぐgu曇天donten燃moやしyashi尽tsuくしてkushite慟哭doukokuのno海umiにni沈shizuむmu
紺青konjouのno海umiはha残酷zankokuにもあのnimoano日hiのno地獄jigokuをもwomo薄usuれさせるresaseru
忘wasuれないでrenaide 忘wasuれないでrenaide我wareはha戦艦senkan大和yamato