解憶 歌詞 鎌野愛々 ふりがな付

無む彩さいの蝶ちょう 雲くもが泳およぐ
モニターごしのオレンジ色いろ
大人おとなたちがあやとりで遊あそぶ
砂すなに描かいた地図ちずの破片はへん

並列へいれつにならぶ煙突えんとつの影かげが
筋書すじがき通どおりの日常にちじょうを埋うめる
胞子ほうしが踊おどる 蜘蛛くもが羽化うかする
無数むすうの記憶きおくを拾ひろい集あつめて

出会であったもの 出会であわなかったもの
見みえたもの 見みえなかったもの
言葉ことばにしたもの しなかったもの

空気くうきを噛かむ 虹にじを探さがす
袖そでを濡ぬらす 鉛なまりのレール
子供こどもたちが指ゆびを差さす
物語ものがたりを紡つむぎ消けして

路地裏ろじうらであの子こと出会であう
そっと手触てざわりを確たしかめる
踊おどり出だす光ひかりの群むれを
言葉ことばにしたなら熱ねつを帯おびて

無数むすうの蝶ちょう 砂すなに描かいた
雲くもが泳およぐ 虹にじを探さがす