肌はだを貫つらぬくように刺さして 瞬またたく照明しょうめいと 凍いてつく憧憬しょうけいを
風かぜが切きり裂さいて回まわった あの時ときはいつか
何なにも言いえないまま僕ぼくは 消きえない残像ざんぞうの 切きれ目めを隠かくしていく
今いまを行いけないばかりで 沈しずんでしまって
行いき場ばのない朝あさを迎むかえて 形かたちのない意味いみに縋すがっていた
少すこし歩あるけばまだ僕ぼくの中なか 震ふるえる心こころが息いきを吐つく
近ちかくもない先さきを描えがいて まだ知しらないさと打うち消けしては
ただ夜よるを待まつ 消けせない夢ゆめを夢見ゆめみることすら叶かなわずに
世界せかい線せん 警笛けいてきの音ねと吹ふき荒あれる風かぜ 夜行列車やこうれっしゃは俄にわかに輝かがやいて
立たち竦すくむ僕ぼくの前まえに停とまりゆく 俯うつむく目めに映うつる
未来みらいは ただ闇やみの中なか動うごき出だすまま 怖こわくて今いまが心残こころのこりで
目めの前まえの電車でんしゃに乗のることも まだ躊躇ためらってしまう
気付きづかないでくれ
星ほしが煌きらめくように舞まって 澄すみ渡わたる夜気やきに 息いきを吸すい込こんで
枯葉かれは散ちり敷しく線路せんろの上うえ 独ひとり見渡みわたした
何なにも知しらないまま僕ぼくは 消きえない残響ざんきょうを 光ひかりに溶とかしていく
今いまを行いくのも影かげ差さして 罪科つみとがになって
飾かざり気けない夜よるを過すごして 取とり留とめない日々ひびが傷いたんでいく
記憶きおくの穴あなに目めを凝こらす度たび 震ふるえる心こころに塞ふさがれて
遣やる瀬せのない今いまを嫌きらって もう知しらないさと投なげ出だしては
ただ朝あさを待まつ まだ明あけぬ夜よは少すこしずつ僕ぼくを映うつしてゆく
世界せかい線せん いつか未来みらいが見みえる日ひのため 夜行列車やこうれっしゃがドアを閉とじる前まえに
歩あるき出だす僕ぼくの世界せかい 消きえてゆく星空ほしぞらが綺麗きれいで
『さよなら』 何処どこへ行いくかも分わからないまま 明日あしたも僕ぼくは息いきをするから
乗のり込こんだ電車でんしゃの窓まど 今日きょうがただ終おわってゆく
気付きづいているさ、僕ぼくは
肌hadaをwo貫tsuranuくようにkuyouni刺saしてshite 瞬matataくku照明syoumeiとto 凍iてつくtetsuku憧憬syoukeiをwo
風kazeがga切kiりri裂saいてite回mawaったtta あのano時tokiはいつかhaitsuka
何naniもmo言iえないままenaimama僕bokuはha 消kiえないenai残像zanzouのno 切kiれre目meをwo隠kakuしていくshiteiku
今imaをwo行iけないばかりでkenaibakaride 沈shizuんでしまってndeshimatte
行iきki場baのないnonai朝asaをwo迎mukaえてete 形katachiのないnonai意味imiにni縋sugaっていたtteita
少sukoしshi歩aruけばまだkebamada僕bokuのno中naka 震furuえるeru心kokoroがga息ikiをwo吐tsuくku
近chikaくもないkumonai先sakiをwo描egaいてite まだmada知shiらないさとranaisato打uちchi消keしてはshiteha
ただtada夜yoruをwo待maつtsu 消keせないsenai夢yumeをwo夢見yumemiることすらrukotosura叶kanaわずにwazuni
世界sekai線sen 警笛keitekiのno音neとto吹fuきki荒aれるreru風kaze 夜行列車yakouressyaはha俄niwakaにni輝kagayaいてite
立taちchi竦sukuむmu僕bokuのno前maeにni停toまりゆくmariyuku 俯utsumuくku目meにni映utsuるru
未来miraiはha ただtada闇yamiのno中naka動ugoきki出daすままsumama 怖kowaくてkute今imaがga心残kokoronokoりでride
目meのno前maeのno電車densyaにni乗noることもrukotomo まだmada躊躇tameraってしまうtteshimau
気付kiduかないでくれkanaidekure
星hoshiがga煌kiraめくようにmekuyouni舞maってtte 澄suみmi渡wataるru夜気yakiにni 息ikiをwo吸suいi込koんでnde
枯葉kareha散chiりri敷shiくku線路senroのno上ue 独hitoりri見渡miwataしたshita
何naniもmo知shiらないままranaimama僕bokuはha 消kiえないenai残響zankyouをwo 光hikariにni溶toかしていくkashiteiku
今imaをwo行iくのもkunomo影kage差saしてshite 罪科tsumitogaになってninatte
飾kazaりri気keないnai夜yoruをwo過suごしてgoshite 取toりri留toめないmenai日々hibiがga傷itaんでいくndeiku
記憶kiokuのno穴anaにni目meをwo凝koらすrasu度tabi 震furuえるeru心kokoroにni塞fusaがれてgarete
遣yaるru瀬seのないnonai今imaをwo嫌kiraってtte もうmou知shiらないさとranaisato投naげge出daしてはshiteha
ただtada朝asaをwo待maつtsu まだmada明aけぬkenu夜yoはha少sukoしずつshizutsu僕bokuをwo映utsuしてゆくshiteyuku
世界sekai線sen いつかitsuka未来miraiがga見miえるeru日hiのためnotame 夜行列車yakouressyaがgaドアdoaをwo閉toじるjiru前maeにni
歩aruきki出daすsu僕bokuのno世界sekai 消kiえてゆくeteyuku星空hoshizoraがga綺麗kireiでde
『さよならsayonara』 何処dokoへhe行iくかもkukamo分waからないままkaranaimama 明日ashitaもmo僕bokuはha息ikiをするからwosurukara
乗noりri込koんだnda電車densyaのno窓mado 今日kyouがただgatada終oわってゆくwatteyuku
気付kiduいているさiteirusa、僕bokuはha