茜あかねに落おちる影かげの先さき 招まねきませう
寂さみしさ 辛つらい思おもいなど忘わすれて
(こちらへ 御出おいでなさい)
丑三うしみつ時どきに 僕ぼくと踊おどりませう
(現うつし世よ 忘わすれて)
さぁほら
赤あかい鳥とり居い潜くぐって行いこう
真まことの姿すがたを見みせずに 狐きつねは誘いざないて
深ふかくへ もっと深ふかくへ 少女しょうじょを
夜桜よざくらふと時雨しぐれに
散ちりゆく定さだめのやうに
君きみもそうさ 消きえてしまうんだ
五いつつ六むつと指折ゆびおり
数かぞえ 月つきを仰あおぎ
そう… 赤あかい瞳ひとみに映うつるのは
愛いとしき刹那せつな故ゆえの 惑まどう心こころか
(こちらへ 御出おいでなさい)
木陰こかげより手招てまねいた白しろき顔かお
(現うつし世よ 忘わすれて)
「君きみはまだ此処ここに居いてくれる?ねぇ…」
明あけぬ闇やみへ灯ともる光ひかり
孤独こどくを満みたしていく
君きみ想おもひて いとをかしそれ故ゆえ
限かぎりの在ある人生じんせい
永遠えいえんを求もとめる為ため
仏ほとけ縋すがり 只ただあはれなり
影かげが一ひとつ 今いまも此処ここにて
茜akaneにni落oちるchiru影kageのno先saki 招maneきませうkimaseu
寂samiしさshisa 辛tsuraいi思omoいなどinado忘wasuれてrete
(こちらへkochirahe 御出oiでなさいdenasai)
丑三ushimiつtsu時dokiにni 僕bokuとto踊odoりませうrimaseu
(現utsuしshi世yo 忘wasuれてrete)
さぁほらsaahora
赤akaいi鳥tori居i潜kuguってtte行iこうkou
真makotoのno姿sugataをwo見miせずにsezuni 狐kitsuneはha誘izanaいてite
深fukaくへkuhe もっとmotto深fukaくへkuhe 少女syoujoをwo
夜桜yozakuraふとfuto時雨shigureにni
散chiりゆくriyuku定sadaめのやうにmenoyauni
君kimiもそうさmosousa 消kiえてしまうんだeteshimaunda
五itsuつtsu六muつとtsuto指折yubioりri
数kazoえe 月tsukiをwo仰aoぎgi
そうsou… 赤akaいi瞳hitomiにni映utsuるのはrunoha
愛itoしきshiki刹那setsuna故yueのno 惑madoうu心kokoroかka
(こちらへkochirahe 御出oiでなさいdenasai)
木陰kokageよりyori手招temaneいたita白shiroきki顔kao
(現utsuしshi世yo 忘wasuれてrete)
「君kimiはまだhamada此処kokoにni居iてくれるtekureru?ねぇnee…」
明aけぬkenu闇yamiへhe灯tomoるru光hikari
孤独kodokuをwo満miたしていくtashiteiku
君kimi想omoひてhite いとをかしそれitowokashisore故yue
限kagiりのrino在aるru人生jinsei
永遠eienをwo求motoめるmeru為tame
仏hotoke縋sugaりri 只tadaあはれなりaharenari
影kageがga一hitoつtsu 今imaもmo此処kokoにてnite