くらやみ旅路 歌詞 彩斗櫓鮸 feat. ずんだもん ふりがな付

「やあ こんばんはなのだ
会あえてうれしいのだ
きょうのきみは ぼくと話はなせるのだ?
そうかい ここのことは きみが一番いちばんよく識しっていて 知しらないだろう?
もし 自由じゆうに動うごけるのなら
ぼくのあとを ついてくるといいのだ
歌うたでもうたってあげるのだ」

ふらりくらり迷まよい込こんで 右みぎも左ひだりもわからずに
あっちの世界せかいのつづきのきみに
さあこっち 手招てまねきするのだ
ほんとは触ふれられないはずの 温度おんどのないぼくの片手かたてを
しっかりつかんで離はなさずに
ほら気きをつけて 足元あしもと要よう注意ちゅうい

あれはそれでこれで どれかわからないけど ああ
ぱっと霧きりが晴はれるころ 答こたえ合あわせのじかん
甘あまい蜜みつか苦にがい毒どくか ぼくはしらない・・・ から
ここに見みえるそのままは きみにとってどっちかな?

あの日ひみていた お月つきさまと
まんまるのおかし あいまいな記憶きおくは
目めをとじれば ぼやけて
ぼくの世界せかいに あずけて

ぐるり らせん階段かいだんに 吊つるされたさかなは
どこかなつかしくて きらきらきれいで
ガラスの色いろ見下みおろす さみしい祭壇さいだんの
線香せんこうのけむりは 夜空よぞらで雲くもになる

「さー ここらでいったん休憩きゅうけい
まだまだ終おわりは 見みえてこないのだ
そうだなあ・・・あと伍ご時間じかんくらい?
だってきみはいつもそうだろう?
え? 終おわりにしてほしいのだ?
ほんとはそれは できないのだけど・・・
それじゃあ きょうはとくべつに・・・
ぼくにまかせてほしいのだ・・・」

いいかいそれじゃ 目めをつむって
いち にの さんで 息いきを止とめて
よん ご ろくで 身みを委ゆだねて
ああ・・・ 愛いとしい温度おんどが 下くだってゆくのだ・・・
不可逆ふかぎゃく 一方いっぽう通行つうこうの
まっかな部屋へやで何なにを見みてる?
どろりどろり 混まざり合あって
もう存在そんざいも わからなくなるのかな

きみはぼくできみで ぼくの中なかの景色けしきは ああ
見みたことあるけどないような・・・
存在そんざいすれど してなくて
水みずの底そこに沈しずめた わるいマモノを いま
いけないことと分わかっていて
ひっぱり上あげてくるようで

あおい星ほしの獣けものは ゆきやま赤あかに染そめ
顔かおのない小鳥ことりが とおくでみていて
まよなか特急とっきゅう快速かいそく線せん 飛とび乗のるこうもりは
だれかをさがしてて 終点しゅうてんここまで!

さて くらやみ旅路たびじは もうそろそろ終おわり
まるでさ よくできた 映画えいがみたいでしょ?