ashita 歌詞 フジタカコ ふりがな付

「明日あしたこそ」「明日あしたこそ」に振ふられ
てもう何回目なんかいめだ
「もうやめた」
被かぶった布団ふとんの端はしから覗のぞいてしまう
今夜こんやも

期待きたいを乗のせたくなるほど
踏ふん張ばった昨日きのうが誇ほこらしい そうだ
僕ぼくらには

「明日あしたこそ」を繰くり返かえして
何度なんども何度なんども伸のばした頼たよりない手てと
報むくわれたい夜よるがある

開花かいかしない鉢植はちうえを抱かかえてもう何歩なんぽ
目めか
満開まんかいの花束はなたばとすれ違ちがうたびに

隠かくしてしまいたくなるほど
この両手りょうての蕾つぼみが恥はずかしい

「明日あしたこそ」食くいしばった歯はも
突つっ伏ぷした机つくえにできた水溜みずたまりも
所詮しょせんは報むくわれない夜よるだから

「明日あしたこそ」「明日あしたこそ」
手ての中なかで握にぎりしめた
銀ぎん紙がみで作つくった勲章くんしょうは
まだみぬ明日あすが来きて初はじめて本物ほんものにな
るのだ

「明日あしたこそ」を繰くり返かえして
何度なんども何度なんども伸のばした頼たよりない手ても
勲章くんしょうになる
いつかきっと報むくわれる夜よるだから