よみ:じょうきとうのないとめありぃ
蒸気塔のナイトメアリィ 歌詞
-
TaKU.K feat. 鏡音リン
- 2020.5.31 リリース
- 作詞
- TaKU.K
- 作曲
- TaKU.K
- 編曲
- TaKU.K
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朝あさの靄もやが蒸気じょうきの世界せかいに立たち込こめ、
都市まちの隅すみまで溶とけて、染そめて
窓まどの隙間すきま、気怠けだるき朝日あさひが不躾ぶしつけに滑すべり込こむ
歯車はぐるま、軋きしむ音ねが響ひびく 贅ぜいを凝こらした鐘かねの音ねに揺ゆれる
閉とじた一室いっしつ 乱みだるシーツ 長ながい髪かみから汗あせ、滴したたる
深ふかい眠ねむり、夢ゆめの底そこで澱よどむ景色けしき
暗くらい帳とばり、開ひらく先さきの世界せかい
燃もえて、堕おちていく飛行ひこう船せん
崩くずれ、果はてていく時計とけいの塔とう
毀こぼれていく猛毒もうどくの城しろ 眼めが消きえた人ひと
その頂いただきで狂気きょうきと笑わらう女おんなが一人ひとりで佇たたずむ
顔かおが暈ぼやけ、曖昧あいまいになり、そこで目覚めざめる
「怖こわくてひどい夢ゆめを見みたのに、わたしは安心あんしんしたの」
長躯ちょうくの鉄塔てっとうは際限さいげんなく跋扈ばっこして、
臓腑ぞうふの配管はいかんは悍おぞましく絡からまって、
小区しょうくの童わっぱら、詰つめ込こまれて売買ばいばい売ばい 通例つうれいの儀礼ぎれいさ
都市まちを見下みおろす彼女かのじょ
その眼まなこ、細ほそめど夥多かたしき民たみは見みえない
帳とばり下おろして、寝巻ねまきを着きて、微睡まどろみと見まみえていた
繰くり返かえし何度なんども同おなじ悪夢あくむの中なか、立たち尽つくす
彼女かのじょが住すむ塔とうも鎔とけていく 川かわに雪崩なだれれていく
相あいも変かわらず女おんなは笑わらう その声こえが脳裏のうりに深ふかく
突つき刺ささって、炭化たんかしていく
「貴女あなたはどなた?」
舞まい踊おどる火ひの粉こ達たち 鉄塔てっとうの一太刀ひとたち
壊こわれていく人ひとの価値かち
蒸気機関じょうききかんの虐殺ぎゃくさつ 暴落ぼうらくの経緯いきさつ
紙切かみきれへと変かわる札さつ
全すべてが色いろを失なくす 全すべてが灰はいと化かす
呪のろわれたように
女おんなは見知みしったあの市長ひとで 彼女かのじょはそれに戸惑とまどった
その事実じじつに、そして何なにより寂さびしそうな表情かおに
「ねぇ、貴女あなたはどうして笑わらうの?貴女あなたは何故なぜ泣ないてるの?」
手てを差さし伸のべ、光ひかりに呑のまれて、
そこで目覚めざめる
扉とびらを開あけ、駆かけ出だす彼女かのじょ
流ながれる汗あせも気きにしないで
その刹那せつなに火ひは放はなたれた
いつもの夢ゆめのようだった
都市まちの隅すみまで溶とけて、染そめて
窓まどの隙間すきま、気怠けだるき朝日あさひが不躾ぶしつけに滑すべり込こむ
歯車はぐるま、軋きしむ音ねが響ひびく 贅ぜいを凝こらした鐘かねの音ねに揺ゆれる
閉とじた一室いっしつ 乱みだるシーツ 長ながい髪かみから汗あせ、滴したたる
深ふかい眠ねむり、夢ゆめの底そこで澱よどむ景色けしき
暗くらい帳とばり、開ひらく先さきの世界せかい
燃もえて、堕おちていく飛行ひこう船せん
崩くずれ、果はてていく時計とけいの塔とう
毀こぼれていく猛毒もうどくの城しろ 眼めが消きえた人ひと
その頂いただきで狂気きょうきと笑わらう女おんなが一人ひとりで佇たたずむ
顔かおが暈ぼやけ、曖昧あいまいになり、そこで目覚めざめる
「怖こわくてひどい夢ゆめを見みたのに、わたしは安心あんしんしたの」
長躯ちょうくの鉄塔てっとうは際限さいげんなく跋扈ばっこして、
臓腑ぞうふの配管はいかんは悍おぞましく絡からまって、
小区しょうくの童わっぱら、詰つめ込こまれて売買ばいばい売ばい 通例つうれいの儀礼ぎれいさ
都市まちを見下みおろす彼女かのじょ
その眼まなこ、細ほそめど夥多かたしき民たみは見みえない
帳とばり下おろして、寝巻ねまきを着きて、微睡まどろみと見まみえていた
繰くり返かえし何度なんども同おなじ悪夢あくむの中なか、立たち尽つくす
彼女かのじょが住すむ塔とうも鎔とけていく 川かわに雪崩なだれれていく
相あいも変かわらず女おんなは笑わらう その声こえが脳裏のうりに深ふかく
突つき刺ささって、炭化たんかしていく
「貴女あなたはどなた?」
舞まい踊おどる火ひの粉こ達たち 鉄塔てっとうの一太刀ひとたち
壊こわれていく人ひとの価値かち
蒸気機関じょうききかんの虐殺ぎゃくさつ 暴落ぼうらくの経緯いきさつ
紙切かみきれへと変かわる札さつ
全すべてが色いろを失なくす 全すべてが灰はいと化かす
呪のろわれたように
女おんなは見知みしったあの市長ひとで 彼女かのじょはそれに戸惑とまどった
その事実じじつに、そして何なにより寂さびしそうな表情かおに
「ねぇ、貴女あなたはどうして笑わらうの?貴女あなたは何故なぜ泣ないてるの?」
手てを差さし伸のべ、光ひかりに呑のまれて、
そこで目覚めざめる
扉とびらを開あけ、駆かけ出だす彼女かのじょ
流ながれる汗あせも気きにしないで
その刹那せつなに火ひは放はなたれた
いつもの夢ゆめのようだった