エイプリルフィッシュ 歌詞 夕季ハルノ feat. 重音テト ふりがな付

萎しぼむ心こころの殴なぐり書がき
捨すてためちゃくちゃな歌うたなのに
「ちょっと下手へたでごめんね。」なんて
いつも嬉うれしそうにして歌うたう
君きみの声こえだけが

君きみだけのための歌うただって言いって
綴つづり出だした僕ぼく擬もどき
不意ふいに流ながれ込こむは春はる疾風しっぷう
この嘘うそも吹ふかれてく

ずっと伝つたえたかったのに
ふっと振ふり返かえり見みれば
ほら この歌詞かしは矛盾むじゅんだらけ

そうきっとこれは最低さいていなんだ
僕ぼくのための歌うただったんだ
四月しがつ馬鹿ばか 天井てんじょう 嘘うそが泳およいでいる
午前ごぜん過すぎ去されば
この音おとさえも正直者しょうじきものだから
「ごめんね。」の「ありがとう。」
言いわなくちゃ

膨ふくらむ心こころの走はしり書がき
削けずれる鉛筆えんぴつは心こころみたい
それが心地ここちいいと強つよがって
凄すごい人ひとの振ふりをする
本当ほんとうの僕ぼくは平凡へいぼんで
こんな言葉ことばも何なにか足たりなくて
ずっと自分じぶん勝手かって積つみ重かさね
何なにを描えがきたいのだろう

もっと変かわりたかったのに
見上みあげ 日ひに透すかし見みれば
まだこの身みは言いい訳わけだらけ

でもきっとこれは本当ほんとうなんだ
君きみのための歌うただったんだ
昼下ひるさがり 陽炎かげろう 嘘うそが嵩かさんでいく
午前ごぜん過すぎ去されど
混まじり気けない言葉ことばは書かけないのかな
空からっぽの「ありがとう。」
掠かすれ消きえた

「せめても。」なんて言いって
こんな酷ひどい名前なまえをつけよう

きっと僕ぼくら嘘吐うそつきなんだ
この曲きょくだって嘘うその塊かたまりだ
日暮ひぐれ空ぞら 鮮紅せんこう 二人ふたり歩あるいている
書かいて書かいて書かいて書かいて書かいて
いつか君きみに音楽おんがくで
本当ほんとうの「ありがとう。」
伝つたえなくちゃ