それは四月しがつの万まん愚ぐ節せつ
すべての嘘うそが許ゆるされて
人々ひとびとが嘘うそを競きそい合あう
年ねんに一度いちどの祭まつりの日ひ
ある日ひ誰だれかが思おもいついた
巷ちまたで流行はやりの歌姫うたひめの
リアルな偽物にせものこしらえて
ニコ厨ちゅうどもを釣つり上あげろw
用意周到よういしゅうとうにネタ仕込しこみ
公式こうしきサイトも立たち上あげて
騙だまされてクリックした奴やつは
こうやって罵ののしれ
「君きみは、実じつに馬鹿ばかだなあ!」
重音かさねテト 可憐かれんに咲さく
鮮あざやかな彩いろどりで
釣つられた哀あわれなニコ厨ちゅうは
嗚呼ああ またやられたと苦笑くしょうする
そりゃ面白おもしれぇとVIPPERが
秘密ひみつのスレで打合うちあわせ
職人しょくにんたちも集あつまって
祭まつりの準備じゅんびが始はじまった
そうして生うまれた【重音かさねテト】
ツンデレキュートな お人形にんぎょう
歌声うたごえもたぬ 歌姫うたひめの
ついにお披露目ひろめの時ときが来きた
幾多いくたのジョークが飛とび交かって
幾多いくたの人ひとが釣つられてく
笑わらい声ごえ耐たえぬその日ひは
エイプリル・フール
「君きみは、本当ほんとうに馬鹿ばかだなあ!」
重音かさねテト 可憐かれんに咲さく
狂くるおしい彩いろどりで
職人しょくにんたちの情熱じょうねつは
嗚呼ああ すべてはこの日ひのためだけに
祭まつりの終おわったその夜よるは
出だし物ものを全部ぜんぶ火ひにくべて
炎ほのおを囲かこんで笑わらいあう
それが祭まつり最後さいごの儀式ぎしき
仕込しこみに仕込しこんだ大おおネタも
一いち日にち過すぎればただの嘘うそ
来年らいねんは俺おれの方ほうこそが
笑わらわせてやると語かたりあう
そろそろ宴えんもたけなわで
職人しょくにんたちも去さってゆく
ツンデレキュートな お人形にんぎょう
お片かたづけの時ときが
「ありがと、たのしかったよ~」
重音かさねテト 可憐かれんに咲さく
悲かなしげな彩いろどりで
彼女かのじょがお披露目ひろめされてから
嗚呼ああ 一いち日にち限かぎりのその命いのち
むかしむかしあるところに
悪逆あくぎゃく非道ひどうのVIPPERの
釣つりの餌えさとして創つくられた
齢よわい不詳ふしょうの【某ぼうカロイド】
終おわりの時間じかんは24時じ
ニコニコの時報じほう 鳴なる時間じかん
歌声うたごえもたぬ歌姫うたひめは
一人ひとり過疎かそスレで何なにを思おもう
ついにその時ときはやってきて
終おわりを告つげる鐘かねが鳴なる
炎ほのおの海うみに身みをゆだね
彼女かのじょはこう言いった
「あたし、歌うたいたかったのに」
重音かさねテト 紅蓮ぐれんに散ちる
鮮あざやかな彩いろどりで
のちの人々ひとびとはこう語かたる
嗚呼ああ 彼女かのじょは正まさにパチモンだと
重音かさねテト 紅蓮ぐれんに散ちる
哀あわれな 道化どうけ師し人形にんぎょう
実みを付つけずただ散ちりゆくのみ
まさに徒花あだばなの 嘘うその歌姫うたひめ
(祭まつりの炎ほのおに身みを焼やかれ
嘘うそから生うまれて無むに還かえる
あたしが騙だました人ひとたちは、
あたしを許ゆるしてくれますか…?)
(歌うたいたくても声こえがない
人間ヒトの声こえ合あわせ 歌うたうふり
歌声うたごえもたない歌姫うたひめは
すべてがすべてが 嘘うそまみれ)
(あたしはもうすぐ燃もえ尽つきて
誰だれに顧かえりみられずに、
忘わすれられていくのだろうね
これは そう、償つぐない)
「待まって」
立たち去さった職人しょくにんたち、
歌声うたごえ吹ふき込こんだあの子こ、
彼かれらだけは忘わすれていない
そう、 あなたはきっと歌うたえるはず
UTAUの心臓ハートを胸むねに抱だき
魂たましいの声こえを吹ふき込こまれ
絵師えしたちから笑顔えがおを貰もらい
止とまった時間じかんが流ながれ出だす
生うまれ変かわった重音かさねテト
ツンデレキュートなネコボイス
歌声うたごえ手てにした歌姫うたひめは
灰はいの中なかから立たち上あがる
君きみたち あたし覚おぼえているか
忘わすれた奴やつは思おもい出だせ
あたしが今いまから言いうことは
嘘うそじゃないからね
「あたしの歌うたを 聴きけー!」
重音かさねテト 返かえり咲ざく
歌うたはまだね、頑張がんばるよ
歌うたでつながった君きみたちと
ああ 同おなじものを感かんじていたい
「ようこそ、無限むげんの歌うたの世界せかいへ!」
それはsoreha四月shigatsuのno万man愚gu節setsu
すべてのsubeteno嘘usoがga許yuruされてsarete
人々hitobitoがga嘘usoをwo競kisoいi合aうu
年nenにni一度ichidoのno祭matsuりのrino日hi
あるaru日hi誰dareかがkaga思omoいついたitsuita
巷chimataでde流行hayariのno歌姫utahimeのno
リアルriaruなna偽物nisemonoこしらえてkoshiraete
ニコniko厨chuuどもをdomowo釣tsuりri上aげろgerow
用意周到youisyuutouにniネタneta仕込shikoみmi
公式koushikiサイトsaitoもmo立taちchi上aげてgete
騙damaされてsareteクリックkurikkuしたshita奴yatsuはha
こうやってkouyatte罵nonoshiれre
「君kimiはha、実jitsuにni馬鹿bakaだなあdanaa!」
重音kasaneテトteto 可憐karenにni咲saくku
鮮azaやかなyakana彩irodoりでride
釣tsuられたrareta哀awaれなrenaニコniko厨chuuはha
嗚呼aa またやられたとmatayararetato苦笑kusyouするsuru
そりゃsorya面白omoshireぇとetoVIPPERがga
秘密himitsuのnoスレsureでde打合uchiawaせse
職人syokuninたちもtachimo集atsuまってmatte
祭matsuりのrino準備junbiがga始hajiまったmatta
そうしてsoushite生uまれたmareta【重音kasaneテトteto】
ツンデレキュtsunderekyuートtoなna おo人形ningyou
歌声utagoeもたぬmotanu 歌姫utahimeのno
ついにおtsuinio披露目hiromeのno時tokiがga来kiたta
幾多ikutaのnoジョjoークkuがga飛toびbi交kaってtte
幾多ikutaのno人hitoがga釣tsuられてくrareteku
笑waraいi声goe耐taえぬそのenusono日hiはha
エイプリルeipuriru・フfuールru
「君kimiはha、本当hontouにni馬鹿bakaだなあdanaa!」
重音kasaneテトteto 可憐karenにni咲saくku
狂kuruおしいoshii彩irodoりでride
職人syokuninたちのtachino情熱jounetsuはha
嗚呼aa すべてはこのsubetehakono日hiのためだけにnotamedakeni
祭matsuりのrino終oわったそのwattasono夜yoruはha
出daしshi物monoをwo全部zenbu火hiにくべてnikubete
炎honooをwo囲kakoんでnde笑waraいあうiau
それがsorega祭matsuりri最後saigoのno儀式gishiki
仕込shikoみにmini仕込shikoんだnda大ooネタnetaもmo
一ichi日nichi過suぎればただのgirebatadano嘘uso
来年rainenはha俺oreのno方houこそがkosoga
笑waraわせてやるとwaseteyaruto語kataりあうriau
そろそろsorosoro宴enもたけなわでmotakenawade
職人syokuninたちもtachimo去saってゆくtteyuku
ツンデレキュtsunderekyuートtoなna おo人形ningyou
おo片kataづけのdukeno時tokiがga
「ありがとarigato、たのしかったよtanoshikattayo~」
重音kasaneテトteto 可憐karenにni咲saくku
悲kanaしげなshigena彩irodoりでride
彼女kanojoがおgao披露目hiromeされてからsaretekara
嗚呼aa 一ichi日nichi限kagiりのそのrinosono命inochi
むかしむかしあるところにmukashimukashiarutokoroni
悪逆akugyaku非道hidouのnoVIPPERのno
釣tsuりのrino餌esaとしてtoshite創tsukuられたrareta
齢yowai不詳fusyouのno【某bouカロイドkaroido】
終oわりのwarino時間jikanはha24時ji
ニコニコnikonikoのno時報jihou 鳴naるru時間jikan
歌声utagoeもたぬmotanu歌姫utahimeはha
一人hitori過疎kasoスレsureでde何naniをwo思omoうu
ついにそのtsuinisono時tokiはやってきてhayattekite
終oわりをwariwo告tsuげるgeru鐘kaneがga鳴naるru
炎honooのno海umiにni身miをゆだねwoyudane
彼女kanojoはこうhakou言iったtta
「あたしatashi、歌utaいたかったのにitakattanoni」
重音kasaneテトteto 紅蓮gurenにni散chiるru
鮮azaやかなyakana彩irodoりでride
のちのnochino人々hitobitoはこうhakou語kataるru
嗚呼aa 彼女kanojoはha正masaにniパチモンpachimonだとdato
重音kasaneテトteto 紅蓮gurenにni散chiるru
哀awaれなrena 道化douke師shi人形ningyou
実miをwo付tsuけずただkezutada散chiりゆくのみriyukunomi
まさにmasani徒花adabanaのno 嘘usoのno歌姫utahime
(祭matsuりのrino炎honooにni身miをwo焼yaかれkare
嘘usoからkara生uまれてmarete無muにni還kaeるru
あたしがatashiga騙damaしたshita人hitoたちはtachiha、
あたしをatashiwo許yuruしてくれますかshitekuremasuka…?)
(歌utaいたくてもitakutemo声koeがないganai
人間hitoのno声koe合aわせwase 歌utaうふりufuri
歌声utagoeもたないmotanai歌姫utahimeはha
すべてがすべてがsubetegasubetega 嘘usoまみれmamire)
(あたしはもうすぐatashihamousugu燃moえe尽tsuきてkite
誰dareにni顧kaeriみられずにmirarezuni、
忘wasuれられていくのだろうねrerareteikunodaroune
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「待maってtte」
立taちchi去saったtta職人syokuninたちtachi、
歌声utagoe吹fuきki込koんだあのndaano子ko、
彼kareらだけはradakeha忘wasuれていないreteinai
そうsou、 あなたはきっとanatahakitto歌utaえるはずeruhazu
UTAUのno心臓hâtoをwo胸muneにni抱daきki
魂tamashiiのno声koeをwo吹fuきki込koまれmare
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ツンデレキュtsunderekyuートtoなnaネコボイスnekoboisu
歌声utagoe手teにしたnishita歌姫utahimeはha
灰haiのno中nakaからkara立taちchi上aがるgaru
君kimiたちtachi あたしatashi覚oboえているかeteiruka
忘wasuれたreta奴yatsuはha思omoいi出daせse
あたしがatashiga今imaからkara言iうことはukotoha
嘘usoじゃないからねjanaikarane
「あたしのatashino歌utaをwo 聴kiけkeー!」
重音kasaneテトteto 返kaeりri咲zaくku
歌utaはまだねhamadane、頑張ganbaるよruyo
歌utaでつながったdetsunagatta君kimiたちとtachito
ああaa 同onaじものをjimonowo感kanじていたいjiteitai
「ようこそyoukoso、無限mugenのno歌utaのno世界sekaiへhe!」